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- 匿名
- 14/09/24 21:29:36
「写真が空から降ってきた」「全部同じ男の子の写真。不気味すぎ…」。19日夜、JR大阪駅ビルから少年の写真がばらまかれた騒動は22日、知人の少年2人がばらまいたことを認めた。個人情報をネットに掲載する「サラし」が蔓延する中、都会のど真ん中の“犯行”は「より話題になる演出」(専門家)とみられ、実際に居合わせた多くの人々がインターネットに投稿、わずか3日間で一気に拡散した。顔写真がサラされた少年の被害回復は容易ではなく、陰湿化が止まらないネットの一断面を浮き彫りにした。
大阪府警曽根崎署や同駅ビル運営会社によると、写真は数種類計約400枚あった。防犯カメラの映像などから、駅ビル10階のスペースからばらまかれたとみられる。現場に目立った混乱はなかったというが、都心で突然大量の写真がばらまかれた事態にネットは騒然となり、ツイッターなどで拡散した。
同署によると、ばらまいたとみられる少年2人は事情聴取に「いつも割り込みをしてくる悪いやつを撮った」と供述。ネット上のトラブルに詳しい佛教大の原清治教授(教育社会学)は、「個人情報を不特定の目にサラすことを目的にしている。そんな陰湿なやり方がネット社会の拡大とともに増えている」と話す。
だが、このように現実の世界で騒ぎを起こして、不特定多数にネット投稿させるような手口は珍しい。新潟青陵大大学院の碓井真史教授(社会心理学)は「最近はネットでのサラし行為が増え、単に投稿するだけでは目立たなくなった」と指摘。「より話題になる方法として、ビルの上階からばらまくという、ドラマのような“演出”をしたのではないか」と推測する。
ネットにサラされた写真や情報は転載、拡散され、半永久的に消せないことから、入れ墨に例えて「デジタルタトゥー」と呼ばれる。だが、軽はずみな行為は後を絶たない。
神戸大大学院の森井昌克教授(情報通信工学)は「スマートフォンの普及で誰でもすぐに写真を撮って投稿できるようになったが、その怖さを分かっていない人が多い」と警鐘を鳴らす。投稿した側も「悪質な行為」と判断されると、ネット上で特定され、矛先が向かってくる可能性があるからだ。
現実的な代償を伴う可能性もある。ネット被害に詳しい石井邦尚弁護士(第二東京弁護士会)は「サラし」行為は「肖像権の侵害にあたる」と指摘。誹謗(ひぼう)中傷などの言葉を書き加えて掲載すれば「名誉毀損(きそん)で損害賠償請求できる可能性もある」と警告している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140923-00000507-san-sctch
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