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3人の子供たちのこともあったのだろう。そして最後は長年連れ添ってきた夫への情が彼女を踏みとどまらせた。しかし、初美さんの親族にとってはこの一件も怒りを大きくする一因となっている。
9年前、初美さんの乳がんは、右胸に見つかった。予後を考えて、医師は両胸の摘出を勧めたという。初美さん自身も、両胸を失う覚悟を決めていたところ、「女性として、乳房が両方なくなるのはつらいだろうから」と、ダンカンが拒否する形で、片方だけの切除にとどまったという。
「もしかしたら、両方切除するよりも、片方切除するほうが安かったからそっちを選んだのかな、とか、そんなことまで考えてしまうんです」(前出・親族)
そしてダンカンへの怒りが爆発したのが、葬儀の場で映し出された、初美さんの写真をまとめたスライドショーだった。女性セブンの取材に重い口を開いた初美さんの母親が、その映像を見た瞬間の心境を吐露した。
「実さん(ダンカン)は通夜と告別式の場で、治療でやせ細った初美の写真を流したんです。がんが脳にも転移していたから、顔の印象も変わっちゃっていてね。まるでおばあちゃんみたいな顔になっている写真を、何百人という参列者に見せて…」
「あの子も女ですからね。通夜の前には、私と孫のふたりで“お母さんつけまつげしようか。口紅濃いかな。この辺ちょっとふくらみすぎたかな”って話しながら、死化粧を施してあげたんですよ…。だから、“病気になった後の写真だけは流さないで”ってお願いをしたんです。でも、実さんは聞き入れてくれなかった…」(初美さんの母親)
この不可解なダンカンの行動について、所属事務所に確認するも、答えは「ノーコメント」。天国の初美さんはどんな思いで、ダンカンを見つめているのだろう。
※女性セブン2014年9月4日号
http://www.news-postseven.com/archives/20140822_272526.html- 0
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