• No.1 匿名

    14/08/16 21:37:22

     昨年3月15日昼。宮崎市中心部のアパート通路に置かれた紙袋の中から、生後28日に満たない男の赤ちゃんが見つかった。中心体温(直腸温)は32.5度。低体温症で生命の危険の目安とされる33度を下回っていた。
     男児には、同じように遺棄された「姉」がいた。それが分かったのは母親の20代の元風俗店従業員が保護責任者遺棄容疑で逮捕されてからだ。女は宮崎県警の調べに対し、11年4月、自宅近くの別のアパート居室のドアノブに女の赤ちゃんが入ったバッグをかけ、そのまま立ち去ったことを認めた。
     2人とも自宅浴室で産み、数時間後には捨てていた。「誰が父親か分からず、育てる自信がなかった」。借金に追われ、国民健康保険にも未加入で病院に行けず、誰にも相談できなかった。女はそう供述したという。姉弟はいま、健康を取り戻し、児童福祉施設か里親の元で暮らしているとみられる。
     千葉市内のコンビニのトイレのごみ箱からポリ袋に入れられた裸の女の赤ちゃんが見つかったのは11年10月。重度の低体温症で泣き声もなく、青白い手足は数時間動かなかった。幸い約10日後には集中治療室を出られたが、治療にあたった市立海浜病院の大塚春美新生児科統括部長(56)は「めざましい回復力をみせる新生児は多いが、出生直後の環境が劣悪すぎれば限界がある」と話す。
     関東地方の30代男性は、生後まもなく病院前で遺棄された。地元の首長が名字と名前をつけ、父母の欄が空欄の戸籍が作られた。「お母さんはどこかで働いている。迎えに来てくれる」。育った児童養護施設で、そう信じていた。
     出自の真相を知ったのは中学生になってから。心が荒れ、職員ともみあう出来事を起こしたとき、施設長から聞かされた。高校卒業後に施設を出て、今は地方で働く。「親なんていない方が楽。親に金づるにされる施設時代の仲間だっているから」。強がってみせる言葉に今も時折会う施設長は深い傷をみるという。
     昨年秋、母親からさいたま市内の自宅マンションに置き去りにされた1歳の男児は、消防隊員が窓ガラスを割って入ったとき、全身が便にまみれ、床には生の米粒や紙おむつの紙片が散乱していたという。男児が飢えをしのぐため、口に入れていたとみられる。
     「買い物先でパニックに陥り、トイレにこもっていた」。置き去りの理由をそう話した母親は精神疾患だったことが後に判明。男児は乳児院で暮らしている。

    また続きます>>2

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