【総合】--台風--

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      14/10/05 22:04:51

     大型で強い台風18号は5日、九州地方の南海上を北へ進んだ。台風と太平洋上の前線の影響で積乱雲が発達し、九州南部や伊豆諸島を中心に大雨となっている。
    気象庁によると、台風は6日午前には東海に上陸し、関東を横断する可能性もあり、通勤・通学の足に影響を与える恐れがある。18号は本州に今年接近した台風のうち最大規模で、関東付近を通過した過去10年の台風の中でも最大級の勢力を維持するとみられ、気象庁は厳重な警戒を呼びかけている。

     気象庁によると、台風18号は5日午後8時現在、高知・足摺岬の南約180キロを時速約30キロで北東へ進んでいる。中心気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートル、風速25メートル以上の暴風域は半径190キロ以内。

     台風は今後、上空の偏西風の影響を受け、速度を上げて進路を東寄りに変え、強い勢力を保って6日明け方に紀伊半島に接近、午前9時ごろ東海に上陸する可能性がある。
    正午前後と見込まれる関東通過時の予想中心気圧は960ヘクトパスカルで、昨年10月に東京・伊豆大島で多数の犠牲者を出した台風26号と同程度の勢力になるとみられる。
    昼過ぎには太平洋上に抜ける見込み。

     気象庁によると、5日の主な1時間雨量は、東京・三宅島64.5ミリ、鹿児島・種子島53.0ミリ。6日も局地的に1時間80~100ミリの猛烈な雨が降る見込みで、特に四国から関東の太平洋側では、南東に向いた斜面を中心に雨量が多くなる恐れがある。
    6日午後6時までの24時間予想雨量は多い所で、東海400ミリ▽四国、近畿350ミリ▽伊豆諸島300ミリ▽関東甲信250ミリ▽中国、北陸、東北150~200ミリ。
     一方、予想される最大風速(最大瞬間風速)は、近畿、東海、伊豆諸島35メートル(50メートル)、四国、関東甲信30メートル(45メートル)。
    海も大しけとなり、波の高さの予想は、伊豆諸島11メートル、近畿、東海、関東10メートル。

     第3管区海上保安本部湘南海上保安署によると、神奈川県藤沢市の鵠沼(くげぬま)海岸にサーフィンに来ていた東京都町田市の男性(21)が5日、行方不明になり、巡視船が捜索を続けている。【狩野智彦、鈴木敬子】
    毎日新聞 2014年10月05日 21時35分(最終更新 10月05日 21時46分)

    写真:台風18号が接近し、高波が押し寄せる安芸漁港

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