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- 匿名
- 14/04/01 11:47:27
ウォール・ストリート・ジャーナル 4月1日(火)9時17分配信
【東京】国際司法裁判所は31日、南極海での日本の調査捕鯨が国際条約に違反すると結論付けた。日本の調査捕鯨に対する初の国際的な判決。日本は今後、捕鯨活動を大幅に縮小せざるを得なくなる見通しだ。
今回の判決では、日本の捕獲量が調査目的としては多すぎると指摘した。国際捕鯨委員会は調査捕鯨を認めている。だがオーストラリアとニュージーランドは商業捕鯨に通じる裏道だと主張し、調査捕鯨に異議を唱えている。
国際司法裁判所は、調査のために鯨を仕留めること自体は「不合理でない」との見解を示した。日本が小規模な調査捕鯨を継続する余地を残した格好だ。
捕鯨をめぐる議論は何十年も続いているが、日本の捕鯨船と、抗議活動を繰り広げる反捕鯨団体シーシェパードとの対立が激しくなるにつれ、世界的に注目が高まっている。互いの船舶が海上で衝突し、船員が危険にさらされる事態も起きている。
捕鯨問題では、賛成派も反対派も譲歩に前向きな姿勢を見せていない。日本は捕鯨が伝統文化だと主張する一方、オーストラリアはあらゆる捕鯨に反対の立場だ。
2013年3月までの1年間で、日本は南極海と太平洋北部で422頭の鯨を捕獲した。内訳はミンククジラが285頭、イワシクジラが100頭、ニタリクジラが34頭、マッコウクジラが3頭。シーシェパードの絶え間ない妨害で捕鯨が難しくなり、05年の1238頭に比べると3分の1の捕獲量にとどまった。
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