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- 匿名
- 13/03/28 12:20:53
国内最古の哺乳類の化石、学名は「カワイイ」に決定
産経新聞 3月28日(木)10時23分配信
兵庫県立人と自然の博物館は27日、同県篠山市の白亜紀前期の地層「篠山層群」下部(約1億1200万年前)で見つかった哺乳類の化石が新属新種の真獣類と認められ、学名が「ササヤマミロス・カワイイ」に決まったと発表した。英国王立協会紀要の電子版に掲載された。丹波竜などが見つかっている篠山層群で発掘された化石の生物に正式な学名が付くのは初めて。
同博物館によると、学名の「ササヤマミロス」は発見場所と歯の特徴から、「カワイイ」は同博物館名誉館長で霊長類学者の河合雅雄氏(89)にちなんで名付けられた。
平成19~20年に下あごの骨の化石(長さ約2・5センチ)など4点が発見された。各国で発掘された同時期の真獣類の化石と比較した結果、歯やあごの特徴が、どの種とも異なることから新属新種と判明した。全長は十数センチ、体重40~50グラムのネズミのような大きさの動物だったとみられる。
真獣類はヒトなど現在の哺乳類の9割以上が属しており、白亜紀前期の化石は世界的にも珍しく、国内でも最古という。
同博物館の三枝春生主任研究員は「真獣類の進化のタイミングを考える上で重要な化石。さらに調査を進めたい」と話している。
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