ハンマーで遺体砕き、コンロで焼く

ハンマーで遺体砕き、コンロで焼く　飲食店経営の２７歳男性失踪容疑の男３人逮捕

産経新聞 9月28日(金)12時58分配信

　平成２１年から行方不明になっている東京都台東区の飲食店経営、小林和之さん＝失踪当時（２７）＝の遺体をバラバラにして焼き、遺棄したとして、警視庁捜査１課は２８日、死体損壊と同遺棄の疑いで、いずれも住所不定、無職、島岡丞（３４）、吉田慶太（３０）の両被告＝いずれも詐欺罪で起訴＝を再逮捕、川村幸司容疑者（４０）を逮捕した。
　同課によると、３人は詐欺グループのメンバーで、小林さんとカネの貸し借りをめぐってトラブルを抱えていたとみられる。吉田、川村両容疑者は「遺体を約１年間保管し、切断し、焼いて捨てた」などと大筋で容疑を認め、小林さん殺害についても関与を認める供述をしている。島岡容疑者は否認している。
　逮捕容疑は、２３年７月下旬ごろから８月上旬ごろ、新潟、長野両県内で、小林さんの遺体をハンマーのようなもので砕き、バーベキューコンロで焼くなどし、長野県内の山中などに遺棄したとしている。
　同課によると、これまでに新潟県のマンションや長野県の貸別荘付近などを捜索したが、遺体は見つかっていない。ただ、３人がハンマーやコンロを購入していたことが確認されたことから、同課は３人が関与した疑いが強いと判断した。
　小林さんは２１年５月下旬ごろ、友人に「知人にカネを返してもらいに行く」と言い残して行方不明になり、同年６月に両親が捜索願を提出。昨年、警視庁に「小林さんが殺害された」との情報が寄せられた。