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- 12/04/17 09:34:11
総裁に韓国出身米国人のキム氏(58)、米オバマ政権が後押し
初のアジア系
【ワシントン=矢沢俊樹】
世界銀行は16日午前(日本時間同日夜)開いた理事会で、6月末に退任するゼーリック総裁の後任に、米オバマ政権が擁立した米ダートマス大学学長で韓国出身のジム・ヨン・キム氏(58)を選出したと発表した。
日欧など先進国と新興国の幅広い支持を獲得し、ナイジェリアの財務相との事実上の一騎打ちを制した。
アジア出身の世銀総裁は初めて。
各候補者からの意見聴取など審査手続きを終え、同日の会議で「総意」としてキム氏を選んだ。
今回の総裁選はキム氏にナイジェリアの女性閣僚オコンジョイウェアラ財務相が挑む構図。
当初立候補していたコロンビアのオカンポ元財務相は直前に撤退を表明しオコンジョイウェアラ氏の支持に回ったが、新興・途上国の票をまとめられなかった。
キム氏は世銀の第1位出資国である米オバマ政権の後押しを受けて日本や欧州だけでなくロシアなど有力新興国も含む広範な加盟国の支持を取り付けた。
キム氏は韓国で生まれ、幼少期に米に渡った米国籍の医師。
世界保健機関(WHO)時代にはアフリカなどの貧困地域でエイズ対策など保健分野で手腕を発揮した。
世銀総裁ポストを米が独占してきたことへの批判が強まる中、韓国出身で新興国勢も相乗りしやすい候補者としてオバマ大統領が白羽の矢を立てた。
日経com
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