郵便装った男が夫妻殺傷。男は妻の上司

・このうち包丁を持った男は、刺された男性が勤める海運会社の同僚（４５）＝同市鶴見区＝であることが神奈川県警への取材で分かった。
男は「ＪＰ」や「ＰＯＳＴ」と書かれたヘルメットをかぶって男性の帰宅直後を襲ったとみられ、県警栄署は、郵便局員を装って周到に準備した 疑いがあるとみて捜査している。

夫妻は同じ会社に勤め、男は妻の上司だという。夫妻は同日午後８時ごろ一緒に帰宅。
妻の説明では、郵便宅配を装った男が部屋を訪れ、応対した夫と争うような声が聞こえたため玄関に駆け付けると、夫が倒れ、黒いジャンパーにヘルメット姿の男が血の付いた包丁を持って立っていた。
妻は当初、男と面識がないと話していたが、男が白いヘルメットをかぶりマスクをしていたため、上司とは分からなかったという。

玄関付近には男性宅宛ての伝票が張られたゆうパックの箱が落ちていたが、この地区を担当する郵便局に配達予定はなかったという。
夫妻と男が勤務する横浜市鶴見区の海運会社には１６日朝、報道陣が詰めかけたが、社員とみられる男性が「警察の捜査に協力している段階なので、一切対応できません」と語り、事務所に入った。