セックス画像スキャンダル＝キャセイ航空

香港のキャセイパシフィック航空の乗務員とみられる男女が機内で性行為に及んでいる画像がインターネット上に流れるスキャンダルがあり、同航空は「（乗客が）格別な気分になれるよう一層の努力をする」とした宣伝キャンペーンの見直しを迫られている。同航空の広報担当者が１４日明らかにした。
　この画像には、同航空の客室乗務員の制服に似た赤い服の女性がボーイフレンドとされる男性にオーラルセックスをしている様子が写っている。場所は操縦室内とされ、男性はパイロットといわれているが制服は着ていない。この男性は地元紙に対し、画像は自分のパソコンから盗まれたものだと説明したという。
　同航空が先週調査を開始したのを受けて、２人の従業員が社を去ったが、解雇されたのか、自主的に退社したのかは不明だ。
　一方、同航空の広報担当者は、昨年から始めた宣伝キャンペーンについて「タイミングがふさわしくないので、しばらく控えることを検討している」と述べた。同航空関係者もサンデー・モーニング・ポスト紙に対し、「営業上の観点から言えば、スキャンダルが起きたタイミングはこの上なく最悪だった。スローガンやキャンペーンが誤解を受けたり、からかいや当てこすりの的にされたりする恐れがあるのは明白だからだ」と語った。
　この宣伝スローガンは１４日もネット上の広告で使われていたが、広報担当者は広告板などでも使用するかどうかは明らかにできないとしている。