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最終回べっぴんロス 特設展、放送後も人気
神戸新聞NEXT 4/2(日) 9:00配信
戦前戦後の神戸を舞台にし、1日に最終回を迎えたNHKの連続テレビ小説「べっぴんさん」。神戸や淡路島でロケが行われ、放送中は関連イベントが相次いだ。同日、三宮のドラマ特設コーナーを訪れた人たちは「ヒロインらに勇気づけられた」「懐かしい気持ちになった」などと振り返った。
JR三ノ宮駅構内の神戸市総合インフォメーションセンターには1日に数件、中高年の女性を中心に「ロケに使われた場所に行きたい」「(モデルになった子ども服メーカー)ファミリアの本社はどこか」などの問い合わせがあったという。
ロケを支援した神戸フィルムオフィスによると、放送初期は萌黄の館、ジェームス邸、神戸大学などで撮影が行われた。年明けからは三宮の「クラブ月世界」や六甲アイランド・神戸ファッションマートの広場が登場。相楽園会館はドラマで社長室、ホテルなどの設定で幾度も映った。
また、幼少のヒロインが描かれた初期と、最終週に登場した「神戸の高台」は、実は淡路島。淡路島フィルムオフィス(洲本市)によると淡路市佐野の私有地の丘で、CG合成の街並みと実際の海や島影を組み合わせ、昭和20~30年代の神戸の風景が再現された。
一方、神戸市によると、三宮センター街のビルに設けられた「べっぴんさん展」(5月7日まで)には昨年10月以降、延べ約30万人が訪れた。
最終回が放送された1日に足を運んだ女性(46)は「女性たちが立ち上がる姿に勇気づけられた」と振り返り、「戦時中の神戸は知らないけど震災後に物がなかった記憶と重なった。子育てをする母として共感できた」と話した。
神戸市中央区元町通の女性(50)は同区の高台で育ったといい「劇中、山から市内を見渡すカットのたび、昔を思い出して懐かしかった。終わってしまうのは寂しい」と残念がった。(上杉順子、勝浦美香)- 1
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