• No.7 ハマグリ全然見つからない

    26/07/02 16:22:59

    ■日本だけではない禁輸の“被害者国”

     中国が経済的威圧を仕掛けて裏目に出たのは、ホタテが初めてではない。

     中国の貿易相手国となっている諸外国に目を向ければ、台湾産パイナップルも、豪州産ワインもそうだった。日本のみならず、中国は外交上の不満を禁輸という形で各国に繰り返し突きつけてきた。

     短期的には、確実に相手国に打撃を与える。しかしその間に、標的にされた国はサプライチェーンを根底から組み替え、中国は握っていたはずの切り札を二度と使えなくなる。

     この手法の原型をたどれば、2010年にさかのぼる。尖閣諸島沖で中国漁船が海上保安庁の船舶2隻に衝突した事件を機に、中国はハイテク製品に不可欠なレアアース(希土類)の対日輸出を禁じた。(略)

    ■10年以上前から始まっていた「脱中国依存」

     報復を受けるたび、日本は多角化を加速させた。レアアースの調達先の多角化など地道に手を打ち続けた。結果、日本はレアアース調達における中国への依存度を、2010年の約90%から2023年には約60%にまで引き下げたと、CSISは指摘する。ホタテで見られたのと同じ構造転換を、日本は実は10年以上前からすでに進めていたのだ。

     中国が威圧を繰り返すたびに日本側は、「脱中国」の意志を強固にしている。CSISは、今回の緊張を受けて日本政府が多角化努力をさらに加速させ、長期的に日中は経済面で距離を広げていくとの見方を示す。中国としては、経済カードを使えば使うほど、将来使える自らの手札を失う格好だ。

    続く

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