料理研究家･リュウジ「"嫁の飯がまずい"と文句を言う奴､自分でやって見せてみろ」 へのコメント（No.1）

■手っ取り早い解決方法は……

　手っ取り早い解決方法は、文句を言っている人が、作って見せることです。

　つまり、実際に自分の好みの味の料理を作って、いつもご飯を作っている側にレシピを教える。これが最善の解決策です。

　いつも作っている側からしたら、「そんなに不満なら、どうやったらおいしくなるのか教えてくれ」という話です。いきなり言うとカドが立つかもしれないから、俺が代わりに言っておきましょう。「文句を言う奴は、自分でやって見せてみろ」と。

　解決策を示さずに文句だけ言うのは楽だけど、なんにも前進しません。自分好みの料理のやり方をちゃんと教えてもらえれば、全部が解決します。

「ほら、見てよ。ナポリタンを作るとき、ケチャップはあとから入れるんじゃなくて、具材を炒めているときに煮詰めると酸味が飛ぶんだよ。次はこう作ってほしいな」

「牛丼とかカレーは、煮込みすぎると肉が硬くなっちゃうから、さっと合わせるくらいでいいんだよ。時間があるならもうちょっと煮込んでもいいけど、うちら働いていて時間もないからこんなもんでいいよね」

　とかね。具体的な話をすればするほど「おぉなるほど」となるじゃないですか。そこで初めて「うん、わかった。たしかにこのナポリタンなら酸っぱくなりすぎないし、野菜の甘味も感じることができるね。こういう味付けにしてほしいんだね。じゃあ次からやってみよう」と話がまとまるわけです。

　具体的な解決策が提示できないというのなら、相手に無理難題を押し付けていることを自覚すべきです。毎日料理をしている人は、それだけでものすごいことをやっているんですよ。(以下略)

https://dot.asahi.com/articles/-/265003