チームみらい､安野貴博党首が当選　｢永田町ソフトウェアエンジニアチーム｣つくる

チームみらい、安野貴博党首が当選　「政党要件」もクリア　「永田町ソフトウェアエンジニアチーム」つくる

2025年7月21日 06時53分

　20日投開票された参院選で、政治団体「チームみらい」党首で人工知能（AI）エンジニアの新人、安野貴博さん（34）が比例代表で初当選を果たした。
　安野さんは東京都千代田区内で、「やったー。やりました」とガッツポーズし、党関係者や妻と抱き合って喜んだ。「AIやテクノロジーなどわれわれだからこそ出せる知見を活用していきたい」と述べた。（松島京太）

◆「デジタル空間上で皆さんが法律案を投稿して」

　チームみらいは初挑戦となった国政選挙で、1議席を獲得しただけではなく、得票率が2％を超えることが確実となった。これで「政党要件」をクリアしたことになる。
　公職選挙法の政党要件　国会議員が5人以上いるか、直近の衆院選か参院選での得票率が2％以上―のいずれかを満たす必要がある。
　政党になると、衆院選での小選挙区の政見放送や、小選挙区と比例の重複立候補ができる。また国会議員が1人でもいれば、政党助成法に基づき、政党交付金の交付対象となる。

　安野さんは21日早朝、取材に応じてこう意欲を示した。
　「政党交付金を使って、『永田町ソフトウェアエンジニアチーム』をつくる。100日以内に組織づくりを固めたい。政治とカネの問題を解決するために、お金の流れを分かりやすく伝えるツール、デジタル空間上で皆さんが法律案を投稿して、政策に反映させるプラットフォームをつくりたい」
　安野さんは東京大工学部を卒業後、AI関連企業を立ち上げ、SF作家としても活躍。昨年出馬した都知事選では全体で5位となる15万票超を獲得した。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/422570