- なんでも
- ひつまぶし鍋
- 24/03/10 00:57:22
街中で号外が配られ、夜のニュース番組のトップで報じられ、井戸端会議の話題を独占した日本と比べると、アメリカの盛り上がりはゼロに近いと言える。
野球ファンは、「球界の顔」である大谷の慶事をSNSで「Congratulations!(おめでとう!)」と祝福したが、「だから何なの?」「なぜこれがニュースなの?」と冷めたコメントも目立った。
メディアの報道も、その日に起きたスポーツニュースの一つという扱いで、野球好き以外は目にしてすらいないだろう。報じる視点も、「国民的スターの結婚で、日本では大きな騒ぎになっている」というものだった。少なくとも、記者が夜にたたき起こされて速報を書かなくてはならないようなニュースではなかった。
「日本人は大谷の私生活にすごく関心があるみたいだけど、こっちではほとんど話題にならない」とブラム記者。「僕もあまり興味はないな。メジャーリーガーで結婚している人はたくさんいるし。ただ大谷が結婚して幸せになったことは、僕もうれしい。ほとんどのアメリカのファンは、大谷の結婚を祝福したら、それでおしまいって感じだと思う」
ドジャース入団が発表された時は、私の元にも興奮したアメリカ人の友人たちからテキストメッセージが届いたが、今回はなかった。
アメリカでも、大谷が「野球界最大のスター」であることに異論を唱える者は少ない。では、なぜ日米でこれだけの温度差があるのか?
そもそも、アスリートの結婚はアメリカではニュースにならない。ほとんどのスポーツファンは、アスリートが競技でどんなパフォーマンスを見せるのかに興味があるのであって、私生活で何をしているかまで注目する人は少ない。なので、有名人ネタを扱うゴシップメディアなども、相手がテイラー・スイフトやジェニファー・ロペスといった、よほどの有名人などでなければ、アスリートのプライベートを詮索するようなことはしない。
それに、アメリカでは、有名人に恋人や配偶者がいるのは当然との認識があり、当事者たちもそれを隠したりはしない。だから、婚約や入籍をしても、わざわざ会見を開いて発表するということもない。
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