白雪鍋
北海道・知床半島の羅臼町沖で6日朝、シャチの群れが流氷に囲まれて立ち往生しているのが見つかった。
ドローンでシャチの群れの様子を撮影した合同会社ワイルドライフプロの土屋誠一郎さん(39)によると、現場は岸から1キロほどの沖合。氷に囲まれて立ち往生しているシャチを10頭余り確認したという。シャチたちは、狭い海面で身を寄せ合い、体を縦にすることで、なんとか呼吸を続けていた。
羅臼町沖では2005年にも、複数のシャチが流氷に閉じ込められて死んだ事例が報告されている。国立科学博物館の田島木綿子・研究主幹(海棲哺乳類学)は「氷が移動して穴がふさがると、呼吸できずに窒息死する恐れがある。海の王者と呼ばれるシャチだが、流氷の力には太刀打ちできない」と指摘する。
現場海域はびっしりと氷に覆われているため、人が近づいて救助するのは難しいといい、土屋さんは「がんばって生き続けてほしい。氷がうまく動いて生還できるよう祈っているが、今は見守るしかない」と話している。
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