所属男性アイドルにファンの少女の胸を触らせた疑い　事務所社長ら逮捕

「メンズ地下アイドル」、通称“メン地下”が所属する事務所の社長ら男2人が地下アイドルの男性に少女の胸を触らせたなどとして逮捕されました。“メン地下”をめぐっては、のめり込んだ少女らが大金をつぎ込んでしまうなどトラブルが相次いでいます。

「メンズ地下アイドル」、通称“メン地下”。今月、都内で行われた“メン地下”のライブ会場には、制服を着た女子高校生など大勢の若い女性が集まっていました。

そして、ライブが終わるとおもむろに始まったのは、「チェキ会」と呼ばれる撮影会です。ファンの女性が一番好きなアイドル、いわゆる“推し”と2人きりで写真撮影できるものですが、この「チェキ会」をめぐって、きのう、地下アイドル事務所の社長の男らが逮捕されました。

東京都の迷惑防止条例違反の疑いで逮捕されたのは、芸能事務所「NAプロモーション」社長の栗田竜之介容疑者（32）と畑中卓也容疑者（42）です。

栗田容疑者らは去年1月ごろ、渋谷区のライブハウスで、“メン地下”の男性（20代）に少女（当時17）の胸を触らせたり、上から覆いかぶさったりさせた疑いがもたれています。

今月、東京・渋谷で行われた栗田容疑者らが運営する「チェキ会」の映像では、地下アイドルの男性とファンの女性が密着して座っているのがわかります。帰ろうとする女性にハグする様子も。

こうしたボディタッチが卑猥な行為に発展したとみられていて、警視庁が今回、栗田容疑者らの逮捕に踏み切ったということです。

栗田容疑者らが運営する“メン地下”のファンだった女性は。

“メン地下”ファンだった女性（18）
「色恋営業というのか、本当に私のこと好きなのかなって感じで思わせてきたんで。膝に乗ったりとか、あと壁ドンされたりとかめっちゃ密着して、ほぼ距離感ゼロみたいな感じです。女の子は下に床に寝っ転がってて、その上からがばって男が行くような感じで」

一方で、「チェキ会」は購入した枚数を増やすほど男性アイドルと2人きりの時間が増えるため、ファンが大金を支払うケースが相次ぎ、ファンはその支払い代を「パパ活」などで稼いでいたといいます。

“メン地下”ファンだった女性（18）
「やっぱみんなパパ活してました。チェキ会のときとかに耳元で結構『あと何万貢いで』みたいな」

栗田容疑者らが経営する「NAプロモーション」をめぐっては、去年、系列の「メンズコンセプトカフェ」で少女とみだらな行為をしたとして地下アイドルの2人が摘発されるなど、以前からトラブルが相次いでいました。

警視庁は、栗田容疑者らが組織ぐるみで“メン地下”の男性に女性客への過度なスキンシップをさせることで恋愛感情を抱かせ、未成年の少女などから金を貢がせていたとみています。

「NAプロモーション」はひと月あたり多い時には2億円売り上げていたとみられ、警視庁は運営実態などについて詳しく調べる方針です。

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