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- 23/04/08 00:52:59
最も重い症状の患者が運ばれてくるICU=集中治療室。今回、川崎市の聖マリアンナ医大病院に新しくできた“子ども専用のICU”を取材しました。中には、コロナに感染した重症の子どもの患者も…
取材当時、感染症に対応する特別な病室にいたのは小学1年生の女の子。1月にコロナに感染し、一時心肺停止の状態に陥りました。
「近くのクリニックの先生に診てもらおうと車で行ったのですが、そこで急に白目むいて泡を吹き出す感じになって、心肺停止になって…。顔色が全然違っていて、手足もすごく冷たくて…さすってもさすっても、冷たくて…」
心肺蘇生の処置が施され、女の子は一命を取り留めました。しかしその心臓は、深刻なダメージを受けていました。
聖マリアンナ医大病院・小児専用ICU 長田洋資 医師
「心臓の機能が非常に悪かった。コロナ感染症をきっかけに心臓に炎症を起こして、心臓がむくんで、心臓の機能が非常に落ち込んだ」
搬送直後に撮影された女の子の心臓のエコー画像をみると、健康な子どもの心臓と比べ、心臓の動きが極端に弱まっていました。しかし詳しい原因は分からず、治療を続けても心臓の機能はなかなか回復しませんでした。
コロナに感染後、一時心肺停止となり、治療を続けていた小学1年生の女の子。
心臓の機能がなかなか回復しない状態が続いていましたが、その後の精密検査で“心臓の血管”に疾患があったことが判明。元々、血栓ができやすい状態があり、そこにコロナの感染が重なったことで心筋梗塞を発症したとみられています。
そしてこの3月…
看護師たち
「退院おめでとうございます!よく頑張ったね」
女の子は1か月余りのリハビリを経て、退院することができました。新学期から学校に通えるようになりましたが、心臓の機能は5割程度にしか戻っておらず、今後心臓の手術を受ける予定です。
コロナで重症化した女の子の母親
「正直複雑なところもあるし、起きてしまったことは辛かったんですけど、でも受け入れて頂いて本当にありがとうございました」
川口 医師
「子どもの重症コロナ患者を診る施設が、多くの地域で不足していることが明らかになったんです。どういう状況になろうが、医療を崩壊させずに子どもたちの命を必ず守れる体制を、地域で役割分担をして備えていくことが大事」
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/421142
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