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- 23/03/03 09:08:55
大阪 逆走2人死亡事故 “くしゃみで気が遠く” 意識障害か
2023年3月2日 17時04分
3月1日、大阪 生野区で国道を逆走した乗用車が病院の外壁に突っ込み高齢の女性2人が死亡した事故で逮捕された71歳の容疑者が、「現場手前でくしゃみをして一瞬、気が遠くなった」と供述していることが分かりました。
さらに衝突を避ける動きもなかったということで、警察は意識障害を起こした可能性もあるとみて詳しく調べています。
1日午後3時ごろ、大阪 生野区巽南で国道を逆走した乗用車が病院の外壁に突っ込み、歩道を歩いていた、いずれも大阪 東住吉区に住む黒田シマ子さん（86）と、口池邦子さん（75）の2人が死亡しました。
警察は、車を運転していた大阪 平野区の呉昌樹容疑者（71）を過失運転致死の疑いでその場で逮捕しました。
警察によりますと調べに対し、「現場手前でくしゃみをして一瞬、気が遠くなり、そのあとどのように事故になったのか分からない」などと供述しているということです。
これまでの調べで、車は少なくともおよそ60メートル手前の交差点付近から逆走し、この間の路面にはブレーキ痕がなかったことが分かっていますが、防犯カメラの映像などから逆走している間に衝突を避ける動きもなかったということです。
このため警察は、容疑者が意識障害を起こした可能性もあるとみて詳しく調べています。
■女性の夫「私たち家族13人の幸せ奪ったことを認識してほしい」
亡くなった口池邦子さんの夫の幸一さんが取材に応じました。
幸一さんによりますと、妻の邦子さんは事故で亡くなった黒田シマ子さんとはお互いの家を行き来する仲で、1日は黒田さんの付き添いで病院に行っていたということです。
幸一さんは、単身赴任をしているため毎晩、邦子さんに電話をしていましたが、1日は電話がつながらなかったため不安を感じていました。
午後11時ごろに、娘からの電話で邦子さんが事故にあったことを初めて知ったということです。
邦子さんには6人の孫がいて、これから卒業式やひな祭りで着物やはかまを着せることを楽しみにしていたということです。
幸一さんは「妻は人のために一生懸命頑張ってくれる人で、子どもや孫を喜ばせようと好きな料理を作るなど精いっぱい尽くしていました。きのうも病院に行くことは知っていたので、注意して行くように言っていたのですが、まさか事故にあうとは思わず、あと数秒ずれていたら妻の命は助かったと思います。容疑者には私たち家族13人の幸せを奪ったことを十分に認識してほしいです。妻とは悔いを残さない人生を送りたいと話していたので、『精いっぱい頑張ったね、お疲れ様』と声をかけたいです」と涙で声を詰まらせながら話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230302/k10013995911000.html
警察は、車を運転していた大阪・平野区に住む韓国籍で無職の呉昌樹容疑者（７１）を過失運転致死の疑いでその場で逮捕し、事故の詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230302/k10013995911000.html
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