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- 22/06/10 11:30:16
認定NPO法人富士山測候所を活用する会理事で、東海大海洋研究所地震予知・火山津波研究部門の長尾年恭客員教授は、将来的には一つの不安材料だと見ている。
「昨年12月以降の地震を見ると、富士山周辺地域で地震活動が活発化しているようにも見える。近い将来、噴火が起きてもおかしくありません。今年起こる可能性もゼロではない」
富士山はかつて休火山と見られていたが、全国の火山活動を評価する火山噴火予知連絡会が1975年に活火山として選定。いつ噴火してもおかしくない活火山に指定されている。現在、活火山の数は111あるが、そのうちの50は気象庁に噴火の兆候がないか監視されている。富士山もその一つだ。
気象庁がまとめた資料によると、古文書などで富士山の噴火が確認できるのは781年から。今日までに17回、噴火と見られる現象があったとされる。その中で大規模に噴火したのは、864年に起こった貞観噴火と、1707年に起こった宝永噴火だ。宝永噴火以降、富士山は平穏を保っている。つまり、最後の噴火からかなり時間が経っており、次がいつおきてもおかしくない状態だと推測できる。
さらに、長尾客員教授が、特に注目しているのは「巨大地震と富士山噴火の関連」だ。長尾氏によると「巨大地震と噴火に関係があるというのが、現在では主流な考え」で、「巨大地震が起きると数年以内に周辺でかなり大きな噴火が起こっています。東日本大震災では各地で火山活動が活発化しました。13年に噴火して面積が拡大している西之島もその事例の一つと見ています」と指摘する。
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