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- 22/01/29 23:15:18
「どこまでひどくなるのか」最前線で奮闘する医師 子どもたちに広がる“後遺症”への警鐘【報道特集】
2022年1月29日 8時00分
■「凄まじい」「どこまでひどくなるのか」最前線で奮闘する医師の言葉
全国的に感染拡大が止まらない新型コロナウイルス。特に、猛威を振るっているのが、オミクロン株だ。その影響は、病院や保健所など、対応する現場へのひっ迫に繋がる。コロナ治療の最前線にあたる、ある病院を取材した。(略)
この日、診療所で検査した77人のうち、22人が陽性だった。その中で、中学生・高校生・大学生がそれぞれ2人ずつ、そして3人が教師だった。
あゆみクリニック 藤川万規子院長:
すさまじかったです。今日はまた。日に日にひどくなっていく。どこまでひどくなるんでしょうね。
■沖縄で増える“子ども”の感染 そこから見える“後遺症”への警鐘
他の都道府県より早く、オミクロン株の感染が広がった沖縄県では、10代以下が 新規感染者の4分の1を占め、子どもの感染が増加している。
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター。全国に20数施設しかない小児専門の集中治療室を備え、新型コロナで重症化した子どもの治療も担ってきた。
1月18日、オミクロン株に感染した生後3か月の乳児とその母親が入院した。乳児は“中等症”だと診断された。
こども医療センター 張慶哲 医師:
入院の夜のときは少し酸素が必要な状況だったんですけども、最初は“陥没呼吸”と言って呼吸がしんどい様子がひどかった。
一時はミルクも飲めないほど呼吸が苦しくなり、人工呼吸器の装着も考えるほどだったという。その後、症状は安定したが、一緒に感染した母親も体調不良が続いていたという。(略)
さらにもうひとり、中等症の3歳の男児が入院していたが、男児は「ぜんそく」の基礎疾患を持っていたという。
こども医療センター 張慶哲 医師:
懸念されるのはひとつは日本ではまだ12歳未満はワクチンで守られていない年代であるということ。感染者数が増えるということは、子どもの中でも基礎疾患を持った人であるとか、特に免疫的にもリスクが高い乳幼児などのお子さんに感染がどんどん広がっていくということです。
張医師によると、アメリカではオミクロン株に置き換わってから、0歳から4歳の入院が 去年末に比べ2倍以上に増えているという。こうした状況から、ぜんそくや糖尿病といった基礎疾患を持った子どもや、免疫システムが未熟な乳児の重症者が今後、増加していく可能性があると話す。
また、張医師が警鐘を鳴らす、子どもについての後遺症がある。それが、「MIS-C」と呼ばれる症状だ。
「MIS-C」は、若い世代が感染した後に全身に炎症が起きるなどさまざまな症状を引き起こす後遺症のひとつ。コロナの後遺症として、新たに出てきた病気で、診断も難しく、治療法も確立されていない。
こども医療センター 張慶哲 医師:
だいたい罹患してから1か月後くらいに発症しやすくて、熱とか、発疹が出たり、後は心臓の方に影響が出たりという病気です。(略)
(それはコロナが収まった後に出てくる)
そうです。コロナが終わって大体4週間後くらいに出てきて、集中治療が必要な症例がありました。
■前例のない急拡大 これからの感染対策の方向性とは
(略)
果たして、私たちは何を主眼に対策を続けていけばいいのか。
ウイルス学の専門家は、新型コロナの主な感染経路は、空気中に漂うエアロゾルを吸い込むことによる「空気感染」であることがポイントだと話す。モノに触る接触では、ほとんど感染せず、手の消毒もあまり意味がないというのだ。
仙台医療センター 西村秀一 ウイルスセンター長:
デパートに入るときにアルコールだけやられたり。あんなのいらんって話をちゃんとしていかないと。換気の悪くて狭いところで、人と長時間いるようなシチュエーションは良くないですよね。(略)
今までの対応と少し違っていてもいい気がしますね。やっぱりエアロゾルを一杯出す行為は、大声とかそういう行為ですので、人数が多くても大声を出さなければいいわけです。すごく広いところで距離をとって、天井も高くて風も流れている状況を作れば、僕は人数が多くてもいいと思います。
(報道特集1月22日放送より抜粋・編集)
※情報提供は番組ホームページまで
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4457721.html
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