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- 21/12/15 03:31:37
大阪市北区の薬局では、100種類以上の医薬品を扱っていますが、夏ごろから欠品や品薄状態が続いているといいます。
【エスエス薬局薬剤師・阪和則さん】
「欠品欠品欠品…こんなこと薬ではあってはならないんですよ、今までなかったですよ」
ーーQ:こんな赤い字(欠品)が出ることは?
「めったになかったですね…こんなに多いことは」
欠品になっているその多くがジェネリック、後発薬です。先発医薬品の特許が切れた後に販売されるジェネリックは、開発費を抑えられるため、先発薬と同じ効果の薬を安い値段で販売できます。厚生労働省によると、国内におけるジェネリックの使用率は8割近くを占める状態ですが、現在、ジェネリックを中心とした薬の3000品目以上が不足しているといいます。
そんな中、新たな問題も…
【エスエス薬局薬剤師・阪和則さん】
「結果どういうことが起こるというと、先発(医薬品)もどんどん発注するので、先発品もなくなるという影響がくる。ジェネリックがなくなって先発もなくなって、それでどうするかというと、お医者さんに変更してもらうしかない、違う薬に。理解してくれるんですけどもね、患者さんも。それはやっぱり申し訳ない」
大阪府薬剤師会に聞いてみると、ジェネリック薬品が品薄になったきっかけは、ことし2月にジェネリックメーカーである福井県の小林化工で、水虫薬などに睡眠導入剤が混入し、2人が死亡、200人以上に健康被害が相次いだ問題だといいます。厚労省は小林化工に116日間の業務停止処分を下しました。その後、日医工、長生堂製薬など、相次いでジェネリックメーカーの不祥事が発覚しました。
しかし、薬不足の原因はそれだけにはとどまりません。長引くコロナの影響で、海外からの薬の原料、原薬の輸入が追いつかないことも大きな理由の1つです。
さらに、11月に大阪・此花区にある物流倉庫で起きた大規模な火災。ここに医薬品が大量に保管されており、大阪府薬剤師会によると、この火災で約8割の医薬品が失われたメーカーもあったといいます。様々な要因が重なり、これまでにないジェネリック不足を招いているのです。
薬が不足している今、私たちが心掛けることとは…
【大阪府薬剤師会】
「まとめて90日分とかそういう形よりは、少しずつにしていただくほうがいいのかなと思います。1カ月後に同じものが入るかどうか、また違うメーカーに変わることもあるかと思いますので、薬局の調剤師も努力しているということだけは理解していただけたらなというふうに思います」
https://news.yahoo.co.jp/articles/dabb36ef06d9149e4df767a4c84d66a086c92f41
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