- なんでも
- 神戸電鉄有馬線
- 21/11/10 17:22:44
真夜中、
眠っている時に口をふさが
れているかのような息苦しさで
うなされる。
半分眠っているような意識で、
苦しくてなぜか動きずらい首を
思いっきり横にふると息を吸えたけど、
すぐにまた生温かいもので塞がれ
首を左右に振っては必死に
息をすっているところで
目が覚めると、貞彦さんの
唇が私の口をふさいで
いた。
「やめてっ」と叫ぼうとしても
頭が左右に振れないよう両手で
髪の毛を布団へ張り付けている
ように押さえつけ、口は完全に
ふさがれ声もだせない。
「見苦しいアソコは見たく
ないんですよ。
女として終わってる汚さだけど
仕方ないんで、電気をつけないで
すぐ足を開きなさい」
やっと貞彦さんの唇が離れ、
苦しさから解放されたけど、
引っ張られていた髪の根本が
ジンジン傷む。
「そう思うんだったら、わざわざ
私とセックスする必要ないでしょ」
「その汚らしい傷にうんざりですけど
夫婦には性に応じる義務があり
ますから」
「わかった。生理の時以外
すべてに応じる。
だから無言でいきなり来ないで。
それと、この傷はぷう助を
産んだ時にできた会陰切開の
傷なの。何をいわれても
どうにかなるものではないよ」
「ほんっとに見苦しい」
そういわれ続けながら
セックスははじまり
あっというまに終わる。
全力で抵抗するという
判断もできたけど、抵抗したら
言い合いになり揉めて
後でまた想像もできないような
仕返しがくるのなら、
短時間の苦痛で穏便に終わらせ
たほうが、この家でうまく
すごせると思った。
こんな考えを持ち、夫とはいえ
愛していない男性に体を許す
私は、あさましい女性になって
しまったのだろうかと、セックス後の
虚無感にそんな思いを混じらせた。
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