感染警戒か、中露首脳がG20現地入り見送り…そろって米欧へ不満表明

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  • 21/11/01 05:53:35

【北京=大木聖馬、ローマ=蒔田一彦】30日にローマで開幕した主要20か国・地域(G20)首脳会議では、中国とロシア両国首脳が現地入りを見送り、オンラインでの参加となった。2年ぶりの対面開催で、気候変動や新型コロナウイルスへの対処など難題を抱えるが、中露首脳の不在で実のある議論ができるか懸念する声も出ている。


 中国の習近平(シージンピン)国家主席が出席を避けた理由について、在北京の外交筋は「新型コロナ感染への警戒」との見方を示す。最近は重要な国際会議での対面参加を控えている。11月8~11日には中国共産党の重要会議である第19期中央委員会第6回総会(6中総会)もあり、国内の政治日程を優先する思惑もありそうだ。ロシアのプーチン大統領もコロナ感染を警戒しているとの見方が強い。

 会議では、オンラインで演説した中露両首脳がそろって米欧などへの不満を表明した。習氏は新型コロナの発生源追及について「問題を政治化することはパンデミック(世界的大流行)対応への連帯の精神に反する」と述べた。プーチン氏は、自国のワクチンを世界保健機関(WHO)などが承認していないことについて「保護主義や承認したがらない国があるせいだ」などといらだちをにじませた。

 中露両国はこれまで、日米欧中心の先進7か国(G7)より、トルコやサウジアラビアなど強権体制の国家も含まれるG20の枠組みを「最適な国際協力の枠組み」(露大統領報道官)としてきた。ただ、中露両首脳は、今月12日にG20がアフガニスタン情勢を巡ってオンライン形式で開いた特別首脳会議もそろって欠席している。

 気候変動が主要議題となる今回、二酸化炭素(CO2)排出量で世界1位の中国と4位のロシアが首脳不在となることで、議論の成果に悲観的な見方も出ている。米ブルームバーグ通信は、中露が石炭火力発電の維持で譲らない点を例に、「中露首脳が直接議論に入ってこなければ、突破口を見いだすのは難しいだろう」と指摘した。

 米国のジェイク・サリバン国家安全保障担当大統領補佐官は28日、記者団に「米国と欧州が今回のG20で中心的存在になるだろう」と述べ、議論を主導することに自信を示した。首脳宣言でどれだけ高い目標を打ち出せるか、調整は難航も予想される。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4309ffccadf2f3801ac45eb63e371d48bcdd0e95

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