- なんでも
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続き
公的機関が出すデータなどに基づく見解は、複雑で分かり辛いことも多い。それよりも、きっぱり「危険だ」と断言する言説に惹かれる人がいる。それがたとえ嘘やデマでもだ。
反ワクチンに染まった人をネット上で観察していると、「陰謀論なんかじゃない」「調べたらそうとしか思えない」「真実に目覚めた」となぜか胸を張っていて、「テレビや新聞を疑え」と言いつつ、自分が信じる情報の出所は全く疑えていない矛盾がある。カルト宗教に洗脳された人のように、「自分はおかしくない」と過信しがちだから、利己的な連中のターゲットにされ、カモにされていることにも気付かないのだろう。
長引くコロナ禍で、様々な制限などの理不尽な目に遭って、何かを敵視せずにはいられなくなると、医療、メディア、政治への不信感も募っていく。そうして根拠のない情報に飛びついてしまう人が出てくる。
最初はほんの少し不安視していただけでも、ちょっと刺激されるとデマ情報の沼に落ちるかもしれない。多くの人はこうして反ワクチン思想にハマってしまうのだろう。何を信じるのも自由だが、極端に思考が変わって短絡的になるのは恐ろしい。正義感が暴走し、思想を押し付けるような加害性が生まれ、社会との分断が起こる。- 10
21/07/01 14:17:17