- TV・エンタメ
- 石田三成
- 20/12/30 18:23:16
防弾少年団はさる8月21日、全世界に向けてのメッセージを込めた<Dynamite>で新しい挑戦に出た。予想外の新型コロナでの状況を新しい挑戦の機会とし、全世界のPOPミュージックシーンに新たな歴史を刻んだ。
明るく、スッキリとしたディスコポップに楽しい歌詞、力強いパフォーマンスが調和し、文字通り<Dynamite>な旋風を巻き起こした。
<Dynamite>が”苦しい状況だけど、お互いができることしよう。歌と踊りで自由と幸せを見つけよう”というメッセージを伝えたものだとしたら、<Life Goes On>にはここに留まらない防弾少年団の率直な心情と本音を加えた。
「予告なしに止まってしまった世界」「足跡が消された街」「見えない出口」などの歌詞は新型コロナで変わってしまった日常を生きている今の私達の心を見抜いているかのようで悲しくもある。
<Life Goes On>のミュージックビデオにも防弾少年団のカラーがはっきりと出ている。小さな日常を送る防弾少年団の気さくな姿から、一斉に集まり落ち着いて歌を歌う場面まで、映像全般にあたたかみが溢れている。メンバーのジョングクがミュージックビデオの監督となり、新型コロナにより直接会えない無念や恋しさをオリジナルの感性で表現した。
平凡な20代の単調ながらも平和な時間が過ぎ、これを見守る側の気持ちまでもがあたたかくなる。部屋のなかで遠くの空を眺める様子、ちりの積もった自転車、過去に公演を行ったスタジアムを車の窓から見る光景、観客のいない公演会場で歌う防弾少年団の姿などを通じ、すべてのことが止まってしまったコロナの状況が余すところなく伝えられ、胸に迫ってくる。
歌詞の内容は前回作よりも「悲しみ」に寄ったものだが、映像には「あたたかみ」を織り込んだ。
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