- なんでも
- 山中鹿之介
- 20/08/22 17:45:28
私のことを起こし、「え、ちょっと、何々…」と戸惑う私の手を引っ張って
「ちょっと辞めて。みんなが見てるよ」と言ったのに、ざわざわする女子たちには目もくれず
私を強引に教室から連れ出して、屋上への階段を上っていった。
屋上に出ると、大きな虹。
「明美にこれを見せたかったんだ」
「え、そんなことのために」
「もちろん、それだけじゃない」
と不意に真剣なまなざしで私を見つめる蒼汰。
「明美、俺と
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