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- 20/06/12 23:11:39
06/12 21:00
ロシア連邦・ダゲスタン共和国の首都マハチカラで、納屋の中に繋がれっぱなしの子供の雄ライオンが地元住民によって発見され、今年の3月下旬頃に保護された。ライオンは歯の成長具合から生後7か月頃とみられ、寒い納屋の中で糞尿にまみれており、しかも後ろ脚を骨折し筋肉が萎縮して歩けない状態だったという。
ライオンは獣医のカレン・ダラキャンさん(Karen Dallakyan)の元で治療を受けることになったが、カレンさんによると身体には殴打されたような痕があり、脊髄を損傷していることで痛みを感じるたびに痙攣を起こしていたそうだ。
救助に関わったユリア・エイジーヴァさん(Yulia Ageeva)は「このライオンは餌も与えられず、絶えず氷のような冷たい水が体に滴り落ちる状態にあったようです。これは本当に地獄ですよ」と怒りを露わにしている。
地元の報道によると、ライオンは昨年の夏頃に生後数週間ほどで母ライオンから引き離され、ある写真家によってビーチで観光客と一緒に記念撮影するために飼われていたようだ。しかしこのライオンが徐々に成長すると、観光客との撮影中に逃げられないように後ろ脚を故意に骨折させたという。
衰弱しきっていたライオンは床ずれがあり、腸閉塞を起こしていた。カレンさんを含む獣医スタッフはライオンの身体を綺麗に洗い、後ろ脚の手術に加え他の治療なども行った。後ろ脚は変形してしまったもののライオンは幸いにも再び歩くことができるまでに回復したという。まだ身体の小さいライオンは母親が恋しいのか、与えられたクマのぬいぐるみを抱きしめて眠ることもあるようだ。
カレンさんは環境保護活動家として、ビデオ会議を通してウラジーミル・プーチン大統領の前で発言する機会があり、今回保護されたライオンのことを強く訴えた。
動物好きとしても知られるプーチン大統領は悲惨なライオンの状況に非常にショックを受け、カレンさんに「ありがとう。あなたの話したことは記録として残します」と述べたそうだ。
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