- なんでも
- 天正
- 20/04/02 16:57:11
休みに息子夫婦が孫を連れて遊びに来ました。
挨拶もそこそこにリビングのソファーにドッテ~ッと座り込み高々と脚を組む嫁。のっけから偉っそうに。
月一度のペースで孫の顔を見せに三人で遊びに来てくれるのは私にとって有りがたいことなのですが、どうも私はこの嫁と反りが合いません。
向こうも私を面倒くさいババアくらいに見ているんでしょう。
嫌々ながら来てやっている、という態度を露骨に表す、いけ好かない嫁ですから私もこの女に意地悪をしてやります。
「暑かったでしょう? 私もバテバテ。今日の夕飯はお願いしてもいい?」
嫁の手料理を私は食べたことがありませんけれど、この手の女は決まって料理ベタ。息子は嫁の料理を褒めますが、それは私を安心させるため。それくらいの察しはつきます。
「えぇ? じゃ、なんか、宅配頼まない? ピザとかお寿司とか」と嫁。
「私は餃子が食べたいかな。あなたの餃子、美味しいって聞いたわよぉ」
嫁の視線が硬直します。ザマ見ろ。
日が暮れて食卓に並んだ嫁の手料理。大皿に整列する餃子、副菜、汁物!
これだけの料理を使い慣れないキッチンで、
しかも短時間に、手早く仕上げてしまうこの女、いったい何者?
食べるまでもない、美味しいに決まってる。私の意地悪失敗。だからせめて、
「まあ、美味しそう、でも、やっぱりお寿司の方がさっぱりいただけたかしら。ねえ?」と嫌味を一言。
このようにして、私と嫁との間にできた溝はさらに深まっていくのでしょう。
仕方のないことでしょうかねぇ。
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