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- 和銅
- 19/09/16 10:03:57
11日の内閣改造・自民党役員人事は、菅義偉官房長官の影響力拡大を印象付けた。
小泉進次郎環境相を筆頭に、自身に近い議員を入閣させ、政府内では「事実上の菅内閣」(関係者)との声すら上がる。高まる菅氏の存在感に、他の「ポスト安倍」候補は警戒を強めている。
安倍晋三首相は当初、自身と距離を置く小泉氏の初入閣に消極的だった。
だが、菅氏が小泉氏を後押しし、首相は方針を転換した。
菅氏の権勢は幹事長人事にも及んだ。首相は一時、当選同期の岸田文雄政調会長の登用を模索したが、菅氏は「二階俊博幹事長が党内をまとめてくれているのはありがたい」と、二階氏続投を進言し、首相も受け入れた。
内閣改造では、いずれも菅氏を囲む議員グループで、「令和の会」を発足させた菅原一秀経済産業相と、「きさらぎ会」中心メンバーの河井克行法相が初入閣を果たした。
13日の副大臣人事でも菅氏に近い議員が複数起用された。
菅氏自身は意欲を否定するが、二階氏や岸田派名誉会長の古賀誠元幹事長は「ポスト安倍」候補に菅氏の名を挙げ、自民党幹部は「若手が『菅派』に流れている」と指摘する。
派閥領袖(りょうしゅう)を脅かす勢力伸長ぶりに、ある次期総裁候補の周辺は「菅氏が出てくると厳しい」と危機感をあらわにした。
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