- ニュース全般
- 天明
- 19/06/26 20:03:47
2019年6月26日 18:23時事通信ニュース
2014年にヤマト運輸運転手の長尾倫光さん=当時(46)=がくも膜下出血で死亡したのは過労が原因だとして、妻が国に労災保険の遺族補償などの不支給処分取り消しを求めた訴訟の判決で、熊本地裁は26日、処分を取り消した。小野寺優子裁判長は「業務との間に相当因果関係が認められる」と述べた。
小野寺裁判長は、17年の同社調査に基づくと昼休憩は15分程度だったなどと指摘し、長尾さんの亡くなる直前1カ月の時間外労働は労災認定基準を超える102時間と算出。「著しい疲労の蓄積をもたらした。業務に内在する危険が現実化した」と判断した。
国側は、直前1カ月の時間外労働は約90時間で、業務が原因ではないなどと主張していた。
妻の由美さん(48)は記者会見で「区切りが付いた。(夫に)無念を晴らせたよと伝えたい」と涙ながらに話した。
熊本労働基準監督署の話 判決内容を検討し、関係機関と協議して判断したい。
ヤマト運輸広報戦略部の話 訴訟当事者ではないので、コメントを控える。労働環境の改善に取り組んでいく。
- 0 いいね