過去最長の裁判員裁判 「日々苦しかった」裁判員に負担、仕事辞めた人も

  • ニュース全般
  • 果物
  • 19/02/22 11:10:49

 昨年4~11月、実審理期間が過去最長の207日を数えた裁判員裁判が、神戸地裁姫路支部で行われた。裁判員候補者の辞退が続出したこの裁判に、判決まで参加した元裁判員の女性2人が21日、神戸新聞社の取材に応じた。仕事を辞めたり、仕事の時間を夜に替えたりしたという2人は「時間に自由がある人しか参加できず、裁判員の構成に職業の偏りが出る」と懸念を語った。(谷川直生)


 この裁判では、男性3人を殺害したなどとして殺人や逮捕監禁致死などの罪に問われた男に無期懲役の判決が言い渡された。取材に応じたのは、いずれも姫路市に住む派遣社員の50代女性と塾講師の60代女性。

 当初、2人は「207日の間に数回の公判が開かれる」と思っていたが、選任手続き時に初めて、100日以上に参加しなければならないと知ったという。派遣社員の女性は別の派遣先で働いていたが、裁判に専念するため仕事を辞めた。塾講師の女性は、夕方の授業は受け持たず、午後6時以降のみにしてもらった。

 この裁判では、通知を受け取った裁判員候補者の9割以上が辞退し、当初の裁判員6人のうち3人が公判開始約1カ月で辞任した。居住地からの移動時間の長さを理由に辞退した人もいたといい、塾講師の女性は「いまの状況では、市内など近くに住む人ばかりになってしまう」と話した。

 組織犯罪に絡んだ事件だったことで、家族からは辞退を勧める声も出た。派遣社員の女性は「裁判が生活の一部になる中、事件の生々しい経過に触れ続け、日々が苦しかった」と振り返った。塾講師の女性は「証人や傍聴人に顔を覚えられ、危害を加えられるのではないかと、周囲から心配された」と語った。

 ただ、2人は「多様な立場の人が参加して意見を出し合うことで、柔軟な判断につながる」と意義を強調。「裁判に臨む環境を整え、多くの人が参加できる制度にしてほしい」と訴えた。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6314778

  • 0 いいね

利用ルール・禁止事項をご確認ください
誹謗中傷、個人情報、プライバシーを侵害する投稿は禁止しています。
また誹謗中傷においては、法改正により投稿者の情報開示について簡易な裁判手続きが導入されております。

古トピの為これ以上コメントできません

ママ達の声投稿されたコメントを掲載しています

画像表示ON・OFF

    • 19/02/22 18:22:19

    私、一度呼ばれたことある。で。行ったわけよ。そしたらその中から選抜?みたいなのがあって外れたの。でも仕事休んでいかなくちゃいけなくて。理由があっていけないと、提出書類あるのよね。なんだかなー

    • 0
    • 19/02/22 17:49:17

    >>5
    世論が反映されるから。

    • 3
    • 19/02/22 15:24:42

    この制度ってさ、そもそもなんで登場したんだっけ?
    いらないよね。

    • 2
    • 4
    • 芽が生えだした大量のじゃがいも
    • 19/02/22 15:22:08

    精神的疾患になったら責任とってくれるのかしら

    • 5
    • 19/02/22 11:32:11

    207日は長すぎるね。
    いくら報酬が支払われるといってもそりゃ負担だわ。

    • 11
    • 19/02/22 11:24:58

    裁判員になって、殺人犯や被害者遺族に顔を晒す恐怖は消えないよね。何かあってからしか守ってもらえないのに、逆恨みされたら…。選ばれたら地獄だわ。

    • 6
    • 19/02/22 11:14:50

    制度なんとかならないかね。
    1日から10日の希望日に来て録画をごらんくださいとか、なんか少しでも負担減らす制度に変えられないもんなのかな。

    • 6
※コメント欄のパトロールでYahoo!ニュースのAIを使用しています

新しいトークテーマを作ろう

子育てや家事、旦那に関する悩み相談、
TV、芸能人に関する雑談など何でもOK!

トピックランキング

もっと見る

コミュニティカテゴリ