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- きょしちょう
- 18/09/01 09:55:53
服飾雑貨の製造などを手がける会社に勤めていた40歳の男性が死亡したのは、会社が労務管理を怠り長時間労働をさせたためとして、遺族が30日、会社と代表取締役らに約8000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。遺族らが東京都内で記者会見して明らかにした。
会社は東京都墨田区の「エスジー・コーポレーション」。遺族の弁護士によると、男性はメーカーから受注したバッグやアクセサリーの製造を海外に発注し、製品の管理を担当していた。2015年11月、致死性不整脈で死亡した。
遺族によると、納期の厳守を求められる中、縫製ミスなどが起き、仕事は連日、深夜まで及んだ。向島労働基準監督署は17年8月、パソコンの使用記録などから、残業が月平均80時間を超えていたと算定し、長時間労働が原因の労災と認定。会社は勤務時間を管理しておらず、遺族側に開示した記録では、連日午後7時~7時半に退勤したことになっていたという。
男性の妻(58)は会見で「経営者が労働者や家族のことを考えず過重労働をさせている実態を裁判で明らかにしてほしい」と訴えた。エスジー・コーポレーションは「訴状の内容が分からず対応できない」としている。(共同)
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