私の兄がオカルト大嫌いになったきっかけを書きます。兄から聞いた話です。
小学生の時、ある日心霊番組を見たそ夜のこと。その夜は雨が強く外からゴーッと音が聞こえるのが怖くて布団をかぶって寝ていると、夜中にすぐ横でダンッ！！と衝撃を感じたそうです。あまりの怖さに確かめることもできずにいる内に朝になって布団から出ると、電気が床に落下していたのです。ガラスのフレームを天井から紐でぶら下げるタイプの昔ながらの電気は、兄の顔の横で砕け散って粉々になっていました。もし、あと少し兄の寝る位置がズレていたら頭に直撃していたでしょう。さらに、何故か柱に掛けてある時計の針まで落ちていたそうです。
兄はそれ以来心霊番組が大の苦手になり、オカルト自体受け付けなくなりました。
怖い番組を見た後でたまたま怖い思いをしたのが子供心にショックだったのでしょう。一人部屋で寝ていたわけですし。
でも、私も兄と同様、只の偶然ではない気がするのです。兄が小学生の頃は空前のオカルトブームで、霊能者や心霊写真やビデオが連日ブラウン管に映っていました。現在は放送出来ないような本物があったのかもしれないと、兄が体験した事は悪意のある霊による障りではないかと、素人目にも雑な作りのビデオしか映さなくなった最近の心霊番組を目にする度にふと思い出します。