仙台地裁、面前DV、どう判断 19歳少年の父刺殺

  • ニュース全般
  • 青森生姜味噌おでん
  • 17/12/13 17:46:37

◇13日に裁判員裁判の判決

 仙台市で2015年12月、当時19歳だった元少年(21)が父親を刺殺したとして殺人罪に問われた事件の裁判員裁判の判決が13日、仙台地裁(加藤亮裁判長)で言い渡される。弁護側は、幼少期から激しい夫婦げんかを日常的に目撃する心理的虐待「面前ドメスティックバイオレンス(DV)」で健全な人格が育たなかったと主張している。面前DVが量刑に反映されるのか、裁判員の判断に注目が集まる。

 起訴状によると、元少年は15年12月1日午後8時50分ごろ、仙台市の自宅で父親(当時49歳)の胸や背中をナイフで多数回刺し、失血死させたとされる。

 弁護側によると、毎日のように夫婦げんかを見て育った元少年は、親が石油ストーブを投げたり、跳び蹴りしたりする姿を物陰からおびえた様子で見続けた。中学生の時に母親が家出し、父親と姉の3人暮らしに。父親は毎日のように酒を飲み、夜中にDVDを大音量で再生するようになったという。

 元少年は起訴内容を認めているが、公判で反省の言葉は口にしていない。弁護側証人として出廷した姉は「弟はリストカットを繰り返し、自殺未遂で入院したこともある」と証言。事件の数カ月前、興奮して父親に馬乗りになり、「殺せ」と言って自分の首に包丁を当てたこともあった。姉は「東日本大震災の時に知らないおばあさんの家へ水を運び、人を思いやれる子だった」と話し、弟の更生に協力する姿勢を見せた。母親も厳罰を望んでいないという。

 11日の論告で検察側は「父親は経済的に楽ではない中、塾の費用を負担するなど努力をしていた。両親がけんかばかりする中で育った成育歴はある程度考慮すべきだが、大きく酌むべきではない」と主張し、懲役14年を求刑した。弁護側は「自分なりに事件と向き合っている。治療すれば社会復帰できる可能性がある」と述べ、服役よりも治療を優先することと一部執行猶予付き判決を求めた。

◇面前ドメスティックバイオレンス(DV)

 夫婦間の激しい家庭内暴力(ドメスティックバイオレンス)を子どもに目撃させること。心身症や摂食障害、睡眠障害、自傷行為などを引き起こしやすいとされる。2004年の児童虐待防止法改正で「心理的虐待」と規定された。16年度に全国の児童相談所が対応した心理的虐待の件数(速報値)は6万3187件で、年々増加している。

  • 0 いいね

利用ルール・禁止事項をご確認ください
誹謗中傷、個人情報、プライバシーを侵害する投稿は禁止しています。
また誹謗中傷においては、法改正により投稿者の情報開示について簡易な裁判手続きが導入されております。

古トピの為これ以上コメントできません

ママ達の声投稿されたコメントを掲載しています

画像表示ON・OFF

    • 17/12/16 00:07:46

    判決出たの?

    • 0
    • 17/12/16 00:29:40

    >>28

    出ていたので16に書きました!
    控訴期間中に控訴されなければ判決確定です。

    • 0
※コメント欄のパトロールでYahoo!ニュースのAIを使用しています

新しいトークテーマを作ろう

子育てや家事、旦那に関する悩み相談、
TV、芸能人に関する雑談など何でもOK!

トピックランキング

もっと見る

コミュニティカテゴリ