今年はスーパー猛暑って言ったの誰よ！？ へのコメント（No.267）

8/17(木) 19:02
フジテレビ系（FNN）

日照不足で2,400億円損失か　消費低迷も

Fuji News Network
8月前半だけで、2,400億円の損失か。冷たい夏の深刻な影響が広がり始めている。
実に4日ぶり。
17日午後になって晴れ間がのぞいた東京都心に、待望の日差しが降り注いだ。
街の人は、「やっと(洗濯物を)外に干せて、良かったです」、「夏だからね。もっとぱーっと晴れてくれないと」などと話した。
週末に日差しが確認されて以降、14日、15日、そして16日と、3日連続で日照時間がゼロ。
4日ぶりの日差しとなったが、17日も未明から雨を観測し、これで17日連続での雨。
街の人は「子どもをなかなかプールに連れて行けなくて、だからちょっとでも晴れてくれると助かる。夏休みなので」と話した。
東京は40年ぶりとなる記録的な長雨となり、各地では、日照不足も深刻になっている。
実はこの日照時間、経済との密接な関係がある。
第一生命経済研究所の永濱利廣首席エコノミストは「夏場の日照時間が1割減ると、個人消費が0.4%減るといった関係がある。まだ8月半分しか終わっていませんけど、この半分だけで、金額でいうと2,400億円くらい個人消費が減っている」と話した。
この夏の日照不足の影響で、エアコンなどの家電や、飲料などの売り上げが落ちているほか、レジャー業界などでも消費が落ち込み、経済損失は8月前半の2週間だけで2,400億円と試算され、このままの状況が続くと、損失額はおよそ4,800億円にまで膨らむという。
ミシュランの三つ星観光地にも選ばれた東京・高尾山。
例年、お盆シーズンには多くの登山客でにぎわうが...。
紅葉屋本店の峯尾 誠代表は「晴天になってくれないと、商売あがったりで困ります」と話した。
長雨の影響で、登山客が激減。
標高500メートルの展望台にある、東京一高いビアガーデン「高尾山ビアマウント」は、家族で楽しめるビュッフェが人気。
しかし、この夏は...。
高尾山ビアマウントの岸本康樹マネジャーは「雨ばかりで大打撃を受けていますが、8月だけで、4,000人くらい減になった」と話した。
客数は、例年に比べおよそ3割減少。
雨のせいで、夜の売りである1,000万ドルの夜景も楽しめず、昼夜あわせてダブルパンチに。
一方、日本の米所の1つ、東北の太平洋側を中心に、「やませ」と呼ばれる冷たく湿った風が流れ込み、冷夏や日照不足に拍車がかかっていた。
福島・相馬市では、米農家が日照不足への不安を漏らす。
米農家の武島竜太さんは「日照、お天道様、太陽が出ないと、どうしても、受粉、正常な受粉をしないという影響がありますので、それが一番心配ですね」と話した。
受粉をしなければ、稲穂が実らず、秋の収穫に直接影響するため、不安が広がっている。
米農家の武島竜太さんは「お天気商売なので、対策といっても、『お天気になってくれ』と、お願いするしか方法がないですね」と話した。
思い出されるのが24年前、記録的な冷夏となった1993年。
冷夏による米の生育不足で、「平成の米騒動」と呼ばれる事態となり、タイ米など外国産米の緊急輸入が実施された。
第一生命経済研究所の永濱利廣首席エコノミストは「1993年には、政府が景気回復宣言をいったん取り下げた。やはり気象というのは、日本経済全体にも場合によっては大きく影響すると」と話した。
長雨による日照不足などがもたらす、日本経済への悪影響。
関東から東北では、22日までぐずついた天気のところが多く、東北の太平洋側を中心に、気温の低い状態が続くとみられる。
最終更新：8/17(木) 19:02
フジテレビ系（FNN）