- ニュース全般
- ミートソース
- 16/05/14 17:04:10
滋賀県甲賀市(旧信楽町)で1991年、JR西日本と信楽高原鉄道(SKR)の列車が正面衝突して42人が死亡、600人以上が負傷した事故は14日、発生から25年を迎えた。
事故発生時刻に近い午前10時半、同市信楽町黄瀬(きのせ)の事故現場で追悼法要が営まれ、遺族や両社関係者らが犠牲者の冥福を祈った。
SKRの正木仙治郎社長、JR西の真鍋精志社長らに加え、国土交通省の公共交通事故被害者支援室からも稲山喜与一課長補佐が参列し、慰霊碑に献花した。
事故で妻を亡くし、娘2人も重傷を負った吉崎俊三さん
(82)=兵庫県宝塚市=が遺族を代表して「残された家族も奈落の底に突き落とされ、悲惨な思いは生涯消えない」と25年間の苦しみを吐露。
JR西について、責任を認め謝罪したのは遺族らに起こされた損賠訴訟で敗訴が確定した12年後だったことを批判した。
その後に福知山線脱線事故(2005年)を起こしたことにも言及し、「長年の我々の再発防止の運動が報われず残念でならない」と述べた。
遺族36人を含む約170人が参列した。
遺族らは黙とうや献花の後、慰霊碑横に設置された「安全の鐘」を鳴らし、犠牲者の冥福を祈った。
参列したSKRの正木仙治郎社長は「安全確保の徹底を図りながら、地域に貢献できるよう努力を重ねる」とあいさつした。
法要にはJR福知山線脱線事故や名古屋空港中華航空機事故などの遺族も参列。
福知山線事故遺族の藤崎光子さん(76)は取材に、「鉄道事業者は安全最優先であってほしい」と訴えた。
信楽高原鉄道事故の慰霊碑の前で犠牲者の冥福を祈る真鍋精志・JR西日本社長(中央左)ら=滋賀県甲賀市で2016年5月14日午前
- 0 いいね