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- 柿
- 16/02/28 23:52:26
富山市は二十五日、保育所などに預けた子どもが急に体調を崩した際、市職員が親に代わって、病気の子を一時的に預かる病児保育施設に送り届ける事業を始めると発表した。共働きやひとり親世帯の子育て支援策。市によると、自治体が病児の送迎に取り組むのは全国で初めてという。
病気の子どもを預かることができない保育所が多く、発熱などの場合、親は仕事を急に休んで病院や施設に連れて行く必要があった。仕事と育児の両立の障害になっており、市が支援策を検討していた。
森雅志市長は二十五日の記者会見で「女性が働く上で大きなハードルになっていた部分だ。しっかり充実させ、全国にも同様の取り組みが広がってほしい」と話した。
送迎の対象は、病児保育施設が併設されていない保育所や認定こども園に通う子ども。市職員が保育所に出向き、医師の診察を受けさせた後、病児保育施設に連れて行く。一回につきタクシー代と受診料のほか、二千円を親が負担する。
二〇一六年度当初予算案に約六百八十万円を盛り込み、十月の開始を目指す。一日一、二人の利用を見込んでおり、看護師と保育士を新たに三人雇用する。
東京新聞
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