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- 匿名
- 15/01/29 17:34:47
ジャーナリスト後藤健二さん(47)らの人質事件で、ヨルダン政府が過激組織「イスラム国」側と解放交渉を進める中、日本国内に住むヨルダン人も事件に心を痛めている。
「とにかく無事解放を」約30年前に来日し、2001年にヨルダン国籍から日本に帰化した広告代理・翻訳会社社長の嵩(カセム)フィラースさん(51)=埼玉県川口市=は、後藤さんとヨルダン人パイロットの無事解放を願いながら、事件が日本人に対するヨルダンの国民感情に与える影響を危惧する。
フィラースさんによると、ヨルダン人は日本人にとても友好的で、「難民問題などでの日本の支援を分かっており、日本人はある意味、尊敬の対象だ」という。
だが、ヨルダン政府による解放交渉の過程で、後藤さんと死刑囚の交換が浮上して以降、こうした感情にも変化が見え始めた。
ヨルダン国内には当初、イスラム国への空爆作戦中に拘束されたパイロットについて、「もともと戦争に行った人だ」という冷静な声もあった。
今では、ヨルダン在住の知人らに電話をすると、「ヨルダン人の命は日本人より安いのか」と厳しい意見が返ってくる。
ヨルダンでのデモ激化の背景には、こうした感情の変化があるという。
「パイロットが拘束されていなければ、ヨルダン政府はすぐ死刑囚を釈放しただろう」と話すフィラースさん。
ヨルダンで強まる後藤さん1人と死刑囚との交換への反対意見に対し、「ヨルダンは難しい立場にあるが、2人を一緒に助けないといけない」と力を込めた。(時事ドットコム)
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