日本映画「快挙」に業界から冷笑

匿名

Jul.

14/09/08 10:23:33

 女優・吉永小百合が企画・主演した映画「ふしぎな岬の物語」が「第38回モントリオール世界映画祭」で審査員特別賞グランプリとエキュメニカル審査員賞の2冠を獲得した。日本では“快挙”と大きく報じられているが、映画関係者の間では「あの映画祭はそこまでやるか?」と、冷ややかな声がほとんどだ。

 ここ数年、日本映画がモントリオールで賞を取ることが多い。話題となったのは2008年、「おくりびと」の最優秀作品賞受賞。その後、10年に「悪人」で深津絵里が最優秀女優賞、11年に「わが母の記」が審査員特別賞グランプリを受賞した。ほかにも日本映画は毎年のように何かの賞を受賞している。

「これにはいくつかの“カラクリ”がある」と言うのは映画関係者だ。まず「モントリオール世界映画祭」とは、いったいどのような映画祭なのか?

「はっきり言って世界的には何の権威もない映画祭で規模も小さい。カナダは米国の隣の国だけど、米国人のほとんどは『モントリオール世界映画祭』の存在すら知らないよ」

 ほぼ同時期には「ベネチア国際映画祭」と「トロント国際映画祭」が開催される。

「同じカナダだけど、モントリオールよりトロントの方が断然上。だから欧米の映画は“世界三大映画祭”の一つであるベネチアかトロントに参加したがる。モントリオールにも欧米の映画はいくつか参加してるけど超マイナーなものだけ。欧米のまともな映画が参加しないと必然的にアジアの映画が中心になるから、日本映画の受賞が増えるってわけ」

 こんな状態だから「モントリオール世界映画祭」は、数年前から存続を危ぶむ声まで出ていたとか。

「実際に来年は予算が大幅に減らされ規模をますます縮小するらしい。世界でも注目されてないから存在価値はゼロ。続ける意味はないってこと」

 そんななか、モントリオールで賞を取ると大々的に報道して大喜びする国が一つだけある。言うまでもなく日本だ。

「きっかけは『おくりびと』だろう。モントリオールの受賞を日本で“快挙”と報じられ、興行収入は60億円を突破する大ヒット。そのうえ米アカデミー賞の外国語映画賞まで受賞したんだから」

 これには「おくりびと」サイドだけではなく「モントリオール世界映画祭」の関係者も大喜びだったという。

「そりゃそうでしょう。言っちゃ悪いけど、潰れそうな映画祭の賞をあそこまで大々的に報じ、大いに宣伝してくれたんだから。それで毎年のように日本映画に賞をあげることになったと噂されている。『ふしぎな岬の物語』は、配給の東映が多くのメディアをカナダまで連れて行ったから『賞をあげたら、また日本で大きく報じられる』との計算が働いても不思議はない」

 世界的には無名の映画祭と、海外の賞には無条件で喜ぶ日本人。お互いの利益がピッタリ合致しているというわけだ。

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