台湾中部でM6.0の地震､少なくとも20人負傷

【3月27日 AFP】（一部更新､写真追加）米地質調査所によると､台湾中部で27日午前10時3分（日本時間同11時3分）､ﾏｸﾞﾆﾁｭｰﾄﾞ6.0の強い地震があった｡

　USGSによると､震源は南投県南投市の東48ｷﾛﾒｰﾄﾙの地点で､深さは20.7ｷﾛ｡台湾交通部中央気象局は地震の規模をM6.1としている｡

　揺れは台北を含む台湾全土で感じられた｡消防当局によると南投県､彰化県､台中市でこれまでに少なくとも20人が軽傷を負ったという報告がある｡ｹｰﾌﾞﾙﾃﾚﾋﾞ局SET TVは､南投県で落下した天井の一部が頭に当たって負傷し､救急車で運ばれる女性の姿を放送した｡

　南投県では火災も1件発生したが既に鎮火している｡またｴﾚﾍﾞｰﾀｰに人が閉じ込められたという報告が5件あったが､いずれも無事に救助された｡台湾高速鉄道（新幹線）は一時全ての列車を止めて安全確認を行った｡台北市内の地下鉄も一時停止した｡

　南投県では1999年9月､M7.6の地震が発生し､約2400人が死亡､近年の台湾史で最悪規模の被害をもたらした｡