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- 匿名
- 12/04/17 15:00:26
東京メトロの30代の男性駅員が昨年、駅の業務用端末を使って、ストーカーの標的にしていた30代の女性の乗車履歴を引き出し、インターネット上に公開していたことがわかった。女性から被害の申告を受けた東京メトロは昨年3月、駅員を懲戒解雇した。
女性によると、駅員は2009年ごろから、帰宅時に女性の勤務先で待ち伏せるようになった。食事などにしつこく誘われ、夜道で尾行されたこともあった。
女性は、氏名や生年月日を登録する記名式のIC乗車券「PASMO(パスモ)」を使っていた。昨年2月、ネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」で自分の乗車履歴に関する投稿を発見。自宅の最寄り駅など約1カ月間に利用した首都圏の9駅と乗降した日付、利用したバス会社名などが書き込まれていた。
うち1駅はラブホテル街に近いとして、男性と性的関係を持ったのではという事実無根の内容も書かれた。女性の名前はなかったが、事実上個人を特定できる内容だった。駅員は女性を一方的に知っていたという。
警視庁にストーカー被害として相談し、東京メトロに申告。駅員は会社の調査に、駅改札の端末で女性の乗車履歴を3日間で計10回調べ、自宅でネットに書き込んだと認めた。
女性は被害の拡大を恐れて転居。昨年12月、東京メトロと、パスモを運用する会社「パスモ」に慰謝料や転居費、2ちゃんねるの投稿の削除を申し立てるのに必要な法的費用などを求める損害賠償訴訟を東京地裁に起こした。女性は「駅員が簡単に乗客のプライバシーを知ることができるとは知らなかった。本当に怖い」と話す。
警視庁が駅員を呼んで注意した後は、女性の前に現れていないという。
東京メトロは昨年1月下旬、氏名と生年月日を入力すれば、記名式パスモを使うすべての人の乗車履歴を見られる機能を駅端末に導入し、駅員は直後に悪用していた。今回の問題発覚後、閲覧可能な端末を駅事務室内のみに制限した。
東京メトロ広報部は「1人で複数のパスモを使う人など、紛失したカードの特定が難しい場合の対処に必要な機能。事務室内は他の駅員の目があり、悪用は難しい」と説明する。
東京メトロでは07年8月にも、浅草駅に勤務する男性社員が駅事務所の端末を使い、知人女性の名前と生年月日、電話番号を画面に表示して撮影した画像を自分のブログに載せたとして、懲戒解雇されている。
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