台湾の人気俳優、バービー・スーさんが春節の日本旅行中に肺炎で急死　中華圏に悲しみと疑問が広がる

台湾の人気俳優、バービー・スーさんが春節の日本旅行中に肺炎で急死　中華圏に悲しみと疑問が広がる

中島恵ジャーナリスト
2/5(水) 10:00

台湾の人気俳優、司会者などで活躍した「大S」こと、バービー・スー（徐熈媛）さんが2月2日、日本旅行中に肺炎で死去したことがわかった。妹で「小S」こと、タレントのシュー・シーディー（徐熈娣）さんがSNSで明かした。台湾、中国、韓国などで驚きと悲しみが広がっている。

バービーさんは2001年、日本のドラマ『花より男子』の台湾版である『流星花園』にアイドルグループのF4とともに出演。主人公の牧野つくし役（杉菜）を演じ、ブレイク。華流ブームの火付け役となった。その後、さまざまなドラマや映画に出演した。


中華圏で大ヒットした『流星花園』に主演したことで、一躍人気俳優となったバービーさんの急死は今も衝撃を持って受け止められており、台湾メディアや中国メディア、SNSでもさまざまな声が広がっている。

台湾メディアでは、台湾の医師らが日本の医療について言及。「なぜ、何度も病状が悪化したのに、入院させてもらえなかったのか」といった疑問や「日本の医療機関は外国人をあまり受け入れたくない」などのコメントが掲載されている。台湾ではこの訃報を知った人々が、インフルエンザワクチンを受けようと病院に駆け込んでいるという。

中国のSNSでもバービーさんの死は重く受け止められている。2001年当時、中国ではまだ地元のドラマは少なく、台湾や香港のアイドルや俳優に憧れている人が多かった。彼らも『流星花園』を見て、バービーさんに憧れただけに、「まさか旅行先の日本で亡くなるとは……」と衝撃が走った。バービーさんの再婚相手である韓国の歌手、ク・ジュンヨプ氏の地元でも大きく報道されている。バービーさんの死因については、「敗血症では…」との報道も出ている。