- 旦那・家族
- 無限ごま油鍋
- 24/03/09 06:18:53
結婚40年。
配偶者は定年後嘱託で５年来働き、生来正直者で嘘や大口を叩かず、真面目一途で、無断欠勤も無く、判で押したような日常サイクルに生き、大酒飲みでもなく、DVもなく、不貞行為もなく、収入は全額差し出し、食い物の文句も言わない、動物が好きで保護猫を可愛がる。外面が良く、良くできた旦那さんと皆に言われる。
裏を返せば、日々のルーティンが狂うとパニクル。横道に反れて臨機応変の行動ができない。たとえば家族共に食する場において大皿に盛った食い物が出てきたら食べることができない。自分が食べようとするのに他が先に手を伸ばすのに腹を立てる。自分はどれだけ食べて良いのかわからない。
３人の子供２人の息子と口をきいたことが無い。思春期において家に帰らずとも心配することも無く妻が過労で倒れてもねぎらいの言葉も無い。
ただの一度も４０年間一食たりとも自分で作ったことも無ければ掃除も洗濯も自分のモノの片づけもしたことが無い。
後に判明する。ASD大人の発達障害スペクトラムだと。
子供らも独立して役目を終えたら、なんにでも引き際と言うものがあるように「卒婚」だってあれば良い。あるべきだ。
何一つ自分でしてこなかった配偶者を置き去りにして保護猫を連れて阪南地域の海辺の中古一戸建てを手に入れて老婆と猫らの生活を始めたいと思った。
だがしかし、低予算でありがちなのは事故物件。心理的瑕疵物件である。いわゆる「出る」
配偶者は雇止め後２４時間廃墟汚部屋で寝たきり。体は悪くない。今や「地縛霊」と呼ぶ。
生きたままいわゆる生霊の地縛霊のお供え作りに日々追われるのか、ほんものの地縛霊と霊障生活を送るのか。後者の方が精神的に良いが猫らはおちつかないであろう。
財産分与もましてや年金分割にも応じる気配もなく年金受給届け出さえしていない。親の遺産と退職金で生活している状況。
資産の半分をくれたら中古ながらも耐震鉄筋の戸建を手に入れられる。話もできずとぼけるか無視するかパニクルかだ。
女中に出て行かれては「食」にありつけぬ。身の回りが滞りまさに廃墟汚部屋果ては孤独死腐乱死体のシナリオが動く。
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