スリランカ大統領が国外脱出…中国に債務漬けにされコロナ禍とウクライナ侵攻で破産､大規模デモが発生

スリランカ 破産表明　ロシアに支援を要請
国際2022年7月8日 17:23

　スリランカが5日、国家としての破産を表明した。(略)

　今年に入り、外貨が尽き、ガソリンなどの燃料の輸入に支障をきたすようになったことから、今年2月から計画停電を実施。生産活動にも大きな影響がおよび、品不足・物価高騰という事態に見舞われている。こうした状況に市民の不満が爆発、3月31日に首都コロンボで抗議デモが発生したのを受け、政府は翌4月1日、全土で非常事態宣言を発出する事態に追い込まれるなど、苦境が続いていた。

https://www.data-max.co.jp/article/48363
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スリランカ危機　中国頼みの失政見逃せぬ
2022/7/13 05:00

(略)

見逃せないのは、スリランカの政治や経済に深く関与した中国の存在である。スリランカは、中国による「債務の罠（わな）」に陥った典型的な途上国といえるからだ。

巨大経済圏構想「一帯一路」を掲げる中国は、巨額資金を投じてアジアやアフリカなどの途上国を援助し、自国経済圏に引き込んできた。途上国は中国への借金でがんじがらめになり、財政や経済が悪化する。それが債務の罠だ。

足元でのスリランカの窮状は新型コロナウイルス禍で観光業が打撃を受けたことや、ロシアのウクライナ侵略などに伴う食料・エネルギー価格の高騰が大きい。

だが、底流にあるのは、中国頼みで債務の罠に陥った政権側の失政である。国際社会は他の途上国が同じ轍（てつ）を踏まないよう警戒を強めなくてはならない。(以下略)

https://www.sankei.com/article/20220713-BA7TP7DA65MKXJKVZL7QAC5QZI/
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スリランカ大統領が国外脱出 混乱さらに続く可能性
2022年7月14日 5時17分

(略)

深刻な経済危機に陥るスリランカでは、政府に対する市民の抗議デモが広がり、ラジャパクサ大統領は辞任する意向を示したうえで、13日の未明、家族とともに軍用機で、近隣国のモルディブに脱出しました。
このあと、第三国へ向かう可能性があるとみられています。

ラジャパクサ大統領は13日、議会の議長を通じて13日付けで辞任する意向を改めて表明するとともに、憲法の規定に基づき、大統領の権限をウィクラマシンハ首相に委譲しました。

最大都市コロンボでは、大統領が国外に逃れたことに反発するデモ隊の一部が首相府にもなだれ込んだほか、治安部隊との衝突も起きるなど混乱が続き、政府は非常事態を宣言したほか、夜間の外出禁止令を発令しました。

しかし、日付が変わった14日になっても政府や議会から、大統領が正式に辞表を提出したという発表はありません。

また大統領が辞任しても権力がスムーズに移行されるかは予断を許さない情勢で、混乱がさらに続く可能性も出ています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220714/k10013716621000.html