ネットで危険ドラッグ２３００人に販売　容疑で業者ら逮捕

神戸新聞NEXT 2月9日 14時59分配信
　インターネットで危険ドラッグを販売したとして、兵庫県警薬物銃器対策課とサイバー犯罪対策課、長田署は９日までに、医薬品医療機器法（旧薬事法）違反（指定薬物の販売目的所持、医薬品の無許可販売など）の疑いで、東京都渋谷区の会社役員山口隆史容疑者（４１）と埼玉県春日部市の建設作業員沢岻（さわし）悟容疑者（４１）、妻の圭子容疑者（３３）を逮捕した。
　夫婦宅から、約５ミリリットル入り容器３２７本に小分けした液体状の危険ドラッグを押収。帳簿や口座記録による判明分だけで、少なくとも４２都道府県の約２３００人に売り、約５億５千万円を売り上げたとみられる。

　３人の逮捕容疑は昨年１０月、山口容疑者の密売サイトを通じ、神戸市の男性に約１０ミリリットルを１万３２００円で郵送販売したほか、１１月に夫婦宅で３２７本（約２０２万円相当）を保管していた疑い。
　薬物銃器対策課によると、３人は「指定薬物が入っていると思わなかった」と容疑を一部否認している。

　山口容疑者はホームページ（ＨＰ）で薬物の密売サイトを人気順にランキングして紹介し、広告をあおったとして昨年１１月に逮捕されたが、嫌疑不十分で不起訴となっていた。

　ＨＰには、山口容疑者が自ら運営する「Ｃａｒｐｅ　Ｄｉｅｍ（カルペ・ディエム）修道会」という密売サイトも掲載。県警は１本６２００円で販売し、沢岻容疑者と圭子容疑者が発送していたとみている。