【人生で大切なことも教えたい】個別指導SSゼミナール代表 山中恵美子先生にインタビュー

塾インタビュー

個別指導SSゼミナールは、関西を中心に全国で14校舎を展開する個別指導塾です。成績アップだけにとらわれない人間力を育む指導が特徴です。今回は、代表の山中恵美子先生にSSゼミナールがどんな塾なのか、指導内容、指導にあたる講師について詳しくインタビューしました。

お話をうかがった先生

山中恵美子(やまなか えみこ)先生
大阪府出身、甲南大学法学部卒。大学在学中に日本珠算連盟講師資格取得。学生時代より珠算指導を開始。関西テレビ放送株式会社に勤務。2003年、自身のそろばん塾を開校。延べ2,000人以上を指導。2009年、学習塾を開校し、現在グループ30校舎(個別指導SSゼミナール, 大学受験予備校APマスターズ)に成長。
塾教材として開発した「瞬読」はビジネスパーソンにも広がり、受講生は3,200名。著書はシリーズ累計16万部超。TV、ラジオのメディアに出演し、全国に瞬読を広めている。

勉強だけでなく親としてやってほしいことを取り入れる

ーー創業のきっかけについて教えてください。

2008年、リーマンショックの影響で投資先の会社がつぶれ、資産をすべて失う経験をしました。子どもが小学校の低学年、幼稚園児のときでした。子どもが塾に行きたいと言い出し、通わせる余裕はなかったのですが、「子どもが勉強したいと言っているのだから何とかしないといけない」と思ったのが創業のきっかけです。

塾の運営や指導をした経験が一切なくても、子どもの教育をしっかりおこなうために、塾をやろうと主人と会社を立ち上げました。塾名の「SSゼミナール」は、長男と次男の頭文字から取ったものなんです。私たちが塾を運営するのは、子どもたちのために誇れる仕事をしたい想いがあるからです。

ーー他塾との差別化について意識していることはありますか?

地域の子どもの成績を上げるというより、「親として自分の子どもを塾に通わせるのであればどんな塾がいいのか?」という考えが強かったと思います。当塾は、成績でクラス分けをして有名な中学や高校に合格者を多く輩出するということのみに特化したスタイルではありません。人としての礼儀や道徳など、親として子どもに伝えなくてはいけないことも教えていけたらと考えています。

たとえば「次の人のためにその場をちゃんと整えましょう」「教室に入ってきたら、きちんとあいさつをしましょう」「先生や通わせてもらってる家族に感謝をしましょう」など、当たり前だけど大事なことを教えています。学校でもなかなか教えてくれないことを学べるのは、SSゼミナールの強みです。

勉強を教えるのは当たり前ですが、親として一番やってほしいことを積極的に取り入れる、これが他塾と異なる点だと思っています。

精神的に弱ってしまい、あまり学校に通えない子どももいますよね。いろいろな子どもがいるなかで、自分のメンタルを整えるのはとても大切なことです。話す言葉、普段の表情、態度を変えることで、自分の人生や生活、環境も変えられることを伝えています。

開業13年で14店舗。現在は関東にも進出

ーー開業13年で14店舗というのは拡大のペースが早いですね。教室運営でどんな課題に直面しましたか?

塾の運営をはじめて3年目には4店舗目になっていました。4店舗までは、全教室の面談を主人と私がほぼすべて担当していました。当時から、講師を集めてSSゼミナールへの思いや目的について話していました。「うちは成績や学力だけで採用をするんじゃないよ」と。

一般的な学習塾の店舗展開では、2店舗目の塾は離れた場所に出しますよね。しかしSSゼミナールは、全教室を10分ほどで回れる密接した場所に出しました。理由は、1店舗目の教室が1年で100名を超えてあふれてしまったからです。彼らのために通える範囲で塾を出したいと考え、結果として最初の4店舗はすべて近い場所になりました。

ーー現在は、都内と神奈川県にも教室がありますね。関東に進出したきっかけ、関東と関西の教室の特徴の違いはありますか?

理念は同じです。テストの点数を上げるためではなくて、ゴールや目的に近づくサポートをするという点は変わりません。

東京に出店したきっかけは、関西では実績も出てきて名前も広がりはじめていたので、東京でも同じものが通用するのか試してみたかったのです。東京にはまったく詳しくなかったのですが、関西の店舗と同じく教育熱が高くて、塾の激戦区を探しました。

実際に出店してみたら、東京はもう満席で先生が足りないくらいです。

ーー関西・関東でコースや通う生徒層、仕組みについて違いがあれば、教えてください。

仕組みは変わりませんが、生徒層は場所によってまったく異なります。メインは中学生向けの高校受験対策ですが、地域で大きく変わります。SSゼミナールは個別指導なので、高校生でももちろん通っていただけますし、予備校も運営しているので、すべて対応しています。

「ぜんぜん塾らしくないですね」というのは、いろんな方に言われます。どこかの塾を真似するのではなく、塾の仕組みや授業のやり方がすべてオリジナルなので。他塾から見たら驚くことをやっているかと思います。

他の塾にはない「瞬読」「夢教育」

ーー特に指導面などに関してここは負けないというポイントを教えてください。

指導面での他塾との違いは、主に2つあります。

一つは「瞬読」というコンテンツです。他にはなく、これからもっと広がっていくと思います。

もう一つは、重複してしまいますが、勉強だけでなく夢を語る教育、「夢教育」ですね。夢がないまま勉強をしていても、「何のために勉強するのか」「何のために学ぶのか」と意識しなければ、いくら頑張ってもどこかで失敗します。

SSゼミナールでは、イベントホールに1,000~1,500人の保護者や生徒を集めて、夢を語る教育をお伝えしてきました。本来であれば非常にコストがかかることなので、取り組んでいる塾はほとんどないと思います。勉強よりも人の生きる意義や目的、夢を持つことの大切さを指導しているのも他塾とは大きく異なるところです。

ーー「瞬読」とはどういうコンテンツでしょうか?

「瞬読」はただ本を読むスピードを上げるというものでもなくて。自分の頭で考えたり表現したり、すぐ答えを出したり、まとめてアウトプットをする力を養います。

速く本が読めれば、確かに情報の量は増えるかもしれません。しかし今の時代、子どもに必要なのは本を速く読む力ではなく、読んだものを使って自分の頭で考えた言葉で、人に何かを伝えたり、表現したりすることです。

入試に必要とされる思考力、判断力、表現力。この3つが自然に身につくのが瞬読です。これは、面接や小論文のすべてで必要になる力なんです。この勉強は学校ではほとんどやりません。

瞬読は、目の筋肉の動きが速くなるように鍛えるのではなくて、一気に拾える情報量を増やします。瞬発的に頭に情報をインプットすると同時に、イメージしたものを言語化して説明できるようにしています。速く読めるようになると、頭の中の思考スピードも上がっていき、瞬発力や判断する速さが全て上がります。瞬読は、本を速く読む練習と思われがちですが、今一番必要とされている右脳の力を自然と身につけられるコンテンツです。

個別指導の枠組みにとらわれない柔軟なサポート体制

ーーSSゼミナールの個別指導について教えてください。集団授業も取り入れているそうですね。

個別指導塾ですと、費用がどうしてもかさみます。一般的な個別指導塾では、テスト前に全教科を見てほしくても英語と数学しか受講していない場合、他の教科は見てくれません。保護者としてはテストの全教科を指導して欲しいですよね? そこで思いついたのが、普段は個別指導しか取ってなくても、テスト前は全教科指導する個別と集団を融合したスタイルです。

この融合スタイルは2つありまして、1つは中学受験生に対してです。受験生は5教科も勉強しなければいけないのに、費用や日程の関係もあり、どうしても個別指導だと主要な科目しか取れない。でも5教科見てあげたい、どうやったら効率よくすべて見てあげられるかということを考えました。

たとえば、集団授業で夏休みにこれまでの復習をみんなでやって、取りこぼしてるところだけを個別指導でフォローするやり方です。これなら保護者や生徒、講師にとっても非常に効率が良いですよね。保護者も生徒も、他の方法だと面倒くさくてそんなことできないと思うんです。

もう一つはテスト前だけ実施する「点取りゼミ」があります。テスト前のクラブや部活が休みの1週間は、「とにかく苦手な部分をすべて押さえたい」という声が多くなります。そのため、テスト前だけ増コマできるシステムを作りました。

こういう対策をおこなっている塾は他にはないはずです。

ーー復習や宿題をサポートする授業があるそうですが、詳しく教えていただけますか?

さらに、SSゼミナールは週に何回でも授業を取ることができますが、1コマ授業を受けると、無料でまったく同じ時間数の定着授業(演習)がついてきます。

塾をはじめた当初に気づいたことですが、授業中にマンツーマンで受けた生徒は当然その内容を理解できています。しかし、勉強の確認作業が足りないために、次に塾に来たときには忘れてしまっているんです。

それなら1コマ取ったら、強制的に復習したり宿題をしたりするコマをつけてしまおうと。自習が自由だと生徒は来ないので、料金は1回分でも演習を抱き合わせることで定着させるようにしました。授業を受けたら、定着させる。これを組み合わせたのが大きなポイントだと思います。これは無料のサービスです。

ーー生徒が自習に来ている時間に質問は受け付けていますか? 

はい、先生に質問することも可能です。お得ですし、自習の時間があるから成績が伸びると思っています。ほったらかしではなく、生徒ひとりひとりに目を行き届かせています。

保護者としてそういう塾があればいいなと思いますよね。塾にさえ来てくれたのなら、ある程度のことは塾の中で面倒を見ていく仕組みです。

ーー自習中でも質問できるのであれば、受講コマ数を減らして費用を節約しようという保護者はいませんか?

1コマ(授業)をとると、定着のために1コマ付けているので、中には「2コマの内の1コマだけでいいです」と言われる保護者も確かにいました。しかしそれは、何のために塾に通わせるのか、はじめのところがブレていると思うんです。たとえば、英語が苦手だから塾に通っているのに、それをフォローするための2コマ目がいらないというのは違いますよね。

この点に関しては、丁寧に保護者にヒアリングをしているので、ご理解いただいた上でお子さまに必要な授業数を受講いただいています。

ーー勉強のやる気のない生徒が来た場合はどのような対応をされていますか?

最初はできないのが当たり前だと思っています。

SSゼミナールでは、人が来たら挨拶をする、席を立つときは片付ける、そういう雰囲気を作っています。「みんながやらないことを一人でやれ」というと難しいですが、周りがやっていると子どもは場の雰囲気に自然と馴染んできますね。元からやる気のない子はいないと思っています。

また、いきなり退塾させることはしていません。テストの点が悪いから塾に入ると思うので、それをサポートするのが私たちの役目だと思っています。

ーー退塾率の低さが満席につながっているのでしょうか?

おかげさまで好評をいただいています。満席になってもただお断りするだけではなく、その時々に合わせて対応しています。たとえば、もともと予備校部門の「APマスターズ」はなかったのですが、個別で高校生を見るのが大変だったので、少人数制の予備校を作りました。医学部にも合格者を輩出していて、早稲田大学や慶應義塾大学など、どこでも目指せる予備校です。

また、中高でまったく勉強してこなかった生徒を、ゼロから関関同立(※1)に合格させるクラスもあり、こちらも大好評です。小学生から高校生まで対応しているので、保護者も安心してお子さんを通わせていただけます。

(※1)関関同立……関西、関西学院、同志社、立命館大学の総称。

生徒があこがれる講師を採用

ーー講師の採用の基準について教えください。

人間性を大切にしています。自分の子どもを塾に預けるときに、頭は良いけれどコミュニケーションが取れない人と、普通に勉強を教えることができてコミュニケーションも取れる人、どちらが良いのかという話ですね。

SSゼミナールの講師は、清潔感さえあれば服装や髪型の制限はしていません。子どもは「こんな大人になりたい」と思う講師がいないと、勉強しないと思うんです。だからこそ人間性を重視しています。

ーーたとえば染髪している講師を見て生徒が感化されることはありませんか?

それはそれでいいと思います。以前、三連休に髪の毛を金髪にしてきた高校生がいました。話を聞くと、講師に憧れて三連休の間スプレーで染めたということでした(笑)。

おしゃれと勉強は両立したほうが良いですよね。勉強だけでなくて、いろいろなことを知っていることが大事な世の中だと思います。あれもこれもダメではなく、おしゃれやいろいろなことをして勉強もしているのが良いなと。私の意見ですけどね。狭い世界で勉強しかできないよりも、おしゃれや音楽、スポーツなど、いろいろなことに興味を持って勉強もできる子どもが、世の中で一番活躍できると本気で私は思っています。

ーーお話をうかがっていると、先生と生徒の距離がとても近く感じました。雑談やユーモアも含め、会話ができる人ではないと採用は難しいのでしょうか?

そうですね、とても距離が近いです。恋愛のことや学校での悩み、いじめられているなど、個人的な相談もよく受けます。そういう関係でありたいと思っています。ユーモアに関しては私は少し厳しめですが(笑)。

ちなみに、SSゼミナールでしっかり仕事をした大学生は、人が羨むような大企業に就職が決まりますね。人間として必要なこと、コミュニケーション能力であったり礼儀礼節であったり、話の聞き方やものの考え方であったりということを伝えることができますので。

SSゼミナールのアルバイトで経験したことは必ず人生で役に立つ、そういう場所でありたいと私は思っています。

SSゼミナールのコース料金

ーーコース・料金について教えてください。

値段だけ見たら安くはないと思います。コマあたりの授業料は、他塾とそれほど変わりませんが、料金のかからない部分の付加サービスの質は高いです。演習の仕組みなどSSゼミナールのシステムをきちんと理解して通っていただくのであれば、非常にお得と感じるかと思います。

個別指導SSゼミナールの料金

笑顔になれる楽しい場所でありたい

ーー教室の雰囲気について教えてください。

塾をはじめたときから、「東京ディズニーランド」みたいな場所にしたいという想いがありました。ディズニーランドは、一度行ってもまたすぐ行きたくなりますよね。笑顔になれて、帰るときも楽しい気分で帰れます。

もし塾がそんな場所だったら、保護者としてもうれしいですよね。子どもが「行きたくない」と泣くのではなく、楽しげに通えて今日の出来事を話せる。それは保護者が求めていることだなと。辛いことや苦しいこと、つまらない場所では何も学べないですし、持ち帰れないと思うんです。学校に行きたくない子どもと一緒ですよね。だからこそ、塾に来た子どもたちが笑顔になれる仕組みを考えました。

たとえば元気にあいさつすることができ、遅刻せず宿題を忘れなかった生徒には、スタンプを押してお菓子を配っています。また、スタンプをたくさん貯めた生徒には、普通なら家庭で買ってもらうような「iPod」もプレゼントしています。それを目指して、通ってくれている生徒たちも多いです。ハロウィーンのイベントも以前から大々的にやっていて、その日は先生も生徒も仮装して来てくれます。

塾に怖いイメージを抱く子どもたちも、笑顔になれる仕組みを通じて塾に慣れてもらい「塾ってこんなに楽しいんだ」と思ってくれるように取り組んでいます。

ーー施設のレイアウトや入退室の管理システムで気をつけている点を教えてください。

SSゼミナールでは、講師が生徒全員の顔を見渡せるようなレイアウトにしています。

人によっては気が散るとの意見もありますが、個室やブースを用意すると、ひとりひとりの様子を確認できないですよね。たとえば、寝ていたりサボっていたり、他のことをしていてもわからないじゃないですか。あえて生徒を見渡せて声かけできるレイアウトにしています。

個別指導塾では一人になれるブースが用意されていることが多いと思いますが、私はそれはダメだと思います。様子が確認できませんから。一人で自習できる子どもは自習室に行けばいいですが、基本的に塾は自分では勉強ができない子どもを預かる場所だと思っています。レイアウト面では、動かせる机を使って、いつでも個別指導・集団授業に合わせられる配慮もしています。

また入退室システムは、機械ではなくスタンプカードを使っています。スタンプを押す際に、生徒の様子を見るだけでなく、コミュニケーションも取りたいと思っています。スタンプを押すとお菓子をもらえるので、高校生でも喜んでやっています。かわいいですよね。

ーー最後に、現在塾を探されている生徒・保護者にメッセージをお願いします。

保護者の立場で考えると、ネームバリューのある塾や教室数が多い塾だと安心すると思います。しかし、どれだけ教室数が多くても、お子さんが通うことになるのは1教室だけです。

塾は、子どもを何年も預かる場所になります。塾の教室数や知名度、実績だけでなく、理念や運営の方針も見てご判断いただけたらと思います。

ーー本日はありがとうございました。

取材協力:個別指導SSゼミナール
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