受験生にとって夏休みは勝負の夏となりますが、みなさんは夏期講習がいつから始まるかご存知でしょうか。
夏期講習の授業は一般的に7月中旬から開始され、受付は早い塾では6月上旬から開始されます。そのため、受験生のなかには夏休みの直前からあらたに塾を探し始める方もいると思いますが、あらかじめ夏期講習の時期を把握した上で余裕をもって自分に合う塾を探すようにしましょう。
このページでは夏期講習の時期や期間のほかに、夏期講習の授業内容や受講前の注意点について解説します。
夏期講習の時期と期間について
通年的な話になりますが、夏期講習の期間は、大きく3つのパターンに分類されます。一つは、夏休みの期間に合わせて実施されるパターンで、毎年7月中旬から9月下旬までの間で講習のカリキュラムが組まれているケースです。基本的には一週間ごとにカリキュラムのテーマが設けられています。
二つめは、夏期講習が前期と後期に分かれているパターンです。期間は前期が7月中旬から8月上旬、後期が8月中旬から8月下旬までとなっており、例えば前期はこれまでの復習、後期はこれからの予習といったように前期と後期でそれぞれ異なるテーマが設けられています。
三つめは、約1週間から2週間といった短い期間で集中的に実施されるケースです。具体的な期間は塾ごとに異なります。
それでは夏期講習内の授業日数はどれくらいあるのでしょうか。通常の目安として進学塾では22日~26日、補習塾では16日~20日となります。また、受験生と非受験生でも授業日数は異なりますが、当然受験生のほうが多くなります。
夏期講習の授業内容
つづいて夏期講習の授業内容をみていきます。授業内容は学年によって異なりますので、学年ごとに一般的な授業内容を記載しています。
全学年共通
・1学期や、前学年の授業の総復習を行う
・2学期以降の授業内容を先取りする
・苦手科目を克服するために苦手科目に絞って学習する
中学受験の場合
・私立中学、国立中学の志望校の出題範囲を一通り学習する
・公立中高一貫校の適性検査の対策をする
高校受験の場合
・志望校の出題傾向に合わせた予想問題や過去問を解く
・受験の土台作りのために中1から中3の1学期までの総復習を行う
大学受験の場合
・センター試験対策として受験科目の頻出問題を中心に学習する
・志望大学別に出題形式や出題傾向に合わせて学習する
塾の夏期講習の場合、学習する目的別にコースが用意されていますので目的に合わせてコースを選択しましょう。たとえば苦手科目を克服するためのコースや前学年の総復習をするためのコース、または難関校向けの入試対策コースなど目的別にさまざまなコースが用意されています。
受講する前に注意すべきこと
夏休みは受験の成功のカギを握る大切な時間ですが、夏期講習を受講したからといって必ずしも学力が上がる訳ではありません。ここでは夏期講習を受講する上での注意点をご紹介します。
自分の課題を明確にできているか
よくあるケースとして「夏期講習に通うこと」が目的になってしまい、具体的な目的や目標のないまま夏期講習を受けてしまうというものです。これでは時間と費用が無駄になってしまいますので、あらかじめ解決したい課題を明確にした上で夏期講習を受講しましょう。
講座をとり過ぎていないか
講座をとり過ぎることにも注意してください。講座をとればとるほど安心する生徒がいますが、多くの講座をとったからといって学力が上がる訳ではありません。逆に授業時間が多くなりすぎてプライベートの予習復習の時間がとれなくなってしまうと、学習内容が定着しないまま夏期講習を終えてしまう可能性もあります。
講座のレベルが自分の学力に合っているのか
夏期講習が始まってから受講した講座の授業内容が自分の学力と合っていないと気付いては遅いです。事前に講座のテキスト集やカリキュラムをチェックし、いまの自分の学力に合っているのかを確かめてから申し込むようにしましょう。
さいごに
夏期講習を機にあらたに塾を探し始める方は、新規生徒向けに夏期講習費を無料(または割引)にしている塾も数多くありますのでこのようなキャンペーンは積極的に活用するようにしましょう。全国の塾の夏期講習の情報も下記ページにて掲載していますので、塾をお探しの際には是非ご利用ください。
※本記事に掲載している情報は記事執筆時点のものです。料金・キャンペーンなどの最新情報は各教室にお問い合わせください。