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- 匿名
- 20/04/11 20:56:51
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、愛知県が独自の「緊急事態宣言」を出してから初めての週末となった11日。県の外出自粛要請の効果で、普段なら人であふれる街角もひっそりしていた。公園では、屋内施設の相次ぐ休業で、行き場を失った家族連れらの姿も見られた。
百貨店などが建ち並ぶ名古屋市中区の栄地区。各店は11日、時短営業したり、食品売り場に限り営業を続けたりした。いつもの週末は多くの買い物客でにぎわうが、この日は通りの人影もまばらで、マスク姿で入店する人をわずかに見かけるだけだった。
同市の男性(32)は「子供の誕生日ケーキを買いに来た。コロナで学校も休みになってしまい、いろいろ我慢している分、誕生日くらいは祝ってあげたいから」と笑顔を見せた。
普段なら多くの家族連れでにぎわう「東山動植物園」(名古屋市千種区)は10日から臨時休園に。例年なら春まつりの時期で、多くの人出が見込まれるが、この日は絶好の行楽日和にもかかわらず、ひっそりしていた。出入り口には、休園を知らずに訪れた人々に対応する職員がいた。同園の管理課、松田竹志管理係長(49)は「今が一番いい季節。本当は多くの人に来てもらいたかったが仕方ない」と声を落とした。
園で人気のホッキョクグマの体調が気になって、散歩途中で立ち寄ったという近くの50代女性は「屋内施設が次々休業するなか、動植物園は安らぎだったのに」と暗い表情を浮かべた。同園では休園中も、飼育員らが動物たちの世話のため出勤しているという。
一方、街の公園では家族連れを中心に人出も。名古屋市北区の名城公園では、遊具で遊ぶ子供たちやキャッチボールを楽しむ親子の姿が見られた。屋内施設に比べ感染リスクが低いとされるが、来園者の多くはマスクを着けていた。
2歳の長女と訪れた同県尾張旭市の30代女性は「活発な子で、DVDを見せても1、2日くらいしか持たない。いつも走り回っているのでずっと家にいるのはつらい」。他の人々と距離を取るなど気を使っているといい「心配だけど、久しぶりに出かけられてよかった」と休日を楽しんでいた。
小学生の長女を連れて来園した名古屋市昭和区の松田隆さん(46)は「3月中旬から学校が休みになり、友達とも遊べていない。子供たちも気がめいると思う。たまにはこうして公園に来るのもいい」と話した。
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