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<悲劇のヒロイン>むかつく!旦那に言われた
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04/09/18 10:28:20
満月の夜、愛し合うふたりが心をひとつにして願い事をすると、望みが叶うという“月下の泉”に向かったちよみと南。だが、その頃、重い心臓病で入院中の祖父・千次は危篤状態に陥っていた。日下部は南に電話をかけるが、山奥のため、南の携帯は繋がらない。 昼過ぎ、月下の泉がわく山までやって来たふたりは、ひとまず近くにあった温泉旅館にチェックインする。夜まで時間があるため、一緒に温泉に入ることにしたふたり。ちよみは湯船の上に浮かべてもらったお椀の中で温泉を堪能して、大満足。だが、互いにちよみの身体が突然、元に戻ったときのことを想像して、のぼせてしまう。その後、ゲームセンターでは、ちよみが観光客から人形と間違われてヒヤヒヤする場面にも遭遇するが、ふたりは初めての旅行を満喫、楽しいひとときを過ごす。 そして夕方、ふたりはいよいよ旅館を出発し、山道をたどって、月下の泉を目指す。ようやく目的の泉に到着したふたりは、ちよみの体が16センチサイズになってからの、愛と波乱に満ちた日々を思い返すのだった。 そんなとき、月にかかっていた雲が流れ、泉の水面に満月が映った。ふたりが祈りを捧げようとしたその瞬間、不意に南の携帯電話が鳴り出す。千次の容体が急変し、今夜が峠だという日下部からの連絡だった。ふたりは、言葉には出さないものの、同じ思いで、千次の命を助けて欲しいと祈る。そのとき、千次の身体に変化が……! 再び日下部から千次が持ち直したという連絡を受けたふたりは、笑顔で旅館へと戻り、夕ご飯を満喫することに。部屋に戻った南は家に電話をかけ、帰ったら紹介したい人がいると母・竹子に伝える。そして、ちよみにプロポーズする南。ふたりは一緒の布団で一夜を過ごす。 翌朝、ちよみは宿帳に“南ちよみ”と書き、ふたりは宿を後にする。そのまま東京へと戻ったふたりは、千次の病室を訪れ、元の姿には戻れなかったものの、本当に心がひとつになったと告げる。 その頃、南家では、南家全員と麗花、大原が集まり、ふたりの帰りを待っていた。だが、ちよみと南は、“月下の泉”に置き忘れてしまったちよみのペンダントを取りに泉へと戻っていた。 泉からの帰り道、ふたりが乗った車は、猛スピードの車にぶつけられ、崖から転落してしまう。その瞬間、眠っていた千次が目を覚ました。枕元には、ちよみの母・真理子の姿が……。千次は、真理子の霊に“月下の泉”に連れて行って欲しいと告げる。 一方、転落してしまった車の中で、全身を強く打った南は身動きが取れないでいた。南はちよみだけでも助かって欲しいと、窓の隙間からちよみを外に出すが、助けを呼ぶものの誰にも気づいてもらえないちよみは、ふたたび車の中へと戻ってくる。ちよみは南のポケットへと入り、ふたりが覚悟を決めたそのとき、不意に後部座席のドアのロックが外れ、南の身体が車から転がり落ちた! その瞬間、車が爆発。同じ頃、千次は安らかな顔で息絶えていた……。 一週間後、千次の葬儀と偲ぶ会が行われた。気丈に喪主のあいさつをするちよみ。南は日下部から渡されたちよみへの手紙を読み上げる。「命はひとつ、その命をかけて、お前たちだけにしかつかめない幸せをつかみとれ」千次の暖かい言葉に、ちよみは涙の涙が溢れ出す……。 そして、三年後 ―― 東都大学のエースとなった南は、ポケットを縫いつけたユニフォームで走っている。もちろん、ポケットの中にはちよみの姿が。ちよみは南家で、通信書道教室を開いていた。麗花は医大生として、大原はテレビ局のADとしてそれぞれの道を進んでいる。「本当はこれって反則だよね?」走る南のポケットの中で微笑むちよみで……。(完)
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満月の夜、愛し合うふたりが心をひとつにして願い事をすると、望みが叶うという“月下の泉”に向かったちよみと南。だが、その頃、重い心臓病で入院中の祖父・千次は危篤状態に陥っていた。日下部は南に電話をかけるが、山奥のため、南の携帯は繋がらない。
昼過ぎ、月下の泉がわく山までやって来たふたりは、ひとまず近くにあった温泉旅館にチェックインする。夜まで時間があるため、一緒に温泉に入ることにしたふたり。ちよみは湯船の上に浮かべてもらったお椀の中で温泉を堪能して、大満足。だが、互いにちよみの身体が突然、元に戻ったときのことを想像して、のぼせてしまう。その後、ゲームセンターでは、ちよみが観光客から人形と間違われてヒヤヒヤする場面にも遭遇するが、ふたりは初めての旅行を満喫、楽しいひとときを過ごす。
そして夕方、ふたりはいよいよ旅館を出発し、山道をたどって、月下の泉を目指す。ようやく目的の泉に到着したふたりは、ちよみの体が16センチサイズになってからの、愛と波乱に満ちた日々を思い返すのだった。
そんなとき、月にかかっていた雲が流れ、泉の水面に満月が映った。ふたりが祈りを捧げようとしたその瞬間、不意に南の携帯電話が鳴り出す。千次の容体が急変し、今夜が峠だという日下部からの連絡だった。ふたりは、言葉には出さないものの、同じ思いで、千次の命を助けて欲しいと祈る。そのとき、千次の身体に変化が……!
再び日下部から千次が持ち直したという連絡を受けたふたりは、笑顔で旅館へと戻り、夕ご飯を満喫することに。部屋に戻った南は家に電話をかけ、帰ったら紹介したい人がいると母・竹子に伝える。そして、ちよみにプロポーズする南。ふたりは一緒の布団で一夜を過ごす。
翌朝、ちよみは宿帳に“南ちよみ”と書き、ふたりは宿を後にする。そのまま東京へと戻ったふたりは、千次の病室を訪れ、元の姿には戻れなかったものの、本当に心がひとつになったと告げる。
その頃、南家では、南家全員と麗花、大原が集まり、ふたりの帰りを待っていた。だが、ちよみと南は、“月下の泉”に置き忘れてしまったちよみのペンダントを取りに泉へと戻っていた。
泉からの帰り道、ふたりが乗った車は、猛スピードの車にぶつけられ、崖から転落してしまう。その瞬間、眠っていた千次が目を覚ました。枕元には、ちよみの母・真理子の姿が……。千次は、真理子の霊に“月下の泉”に連れて行って欲しいと告げる。
一方、転落してしまった車の中で、全身を強く打った南は身動きが取れないでいた。南はちよみだけでも助かって欲しいと、窓の隙間からちよみを外に出すが、助けを呼ぶものの誰にも気づいてもらえないちよみは、ふたたび車の中へと戻ってくる。ちよみは南のポケットへと入り、ふたりが覚悟を決めたそのとき、不意に後部座席のドアのロックが外れ、南の身体が車から転がり落ちた! その瞬間、車が爆発。同じ頃、千次は安らかな顔で息絶えていた……。
一週間後、千次の葬儀と偲ぶ会が行われた。気丈に喪主のあいさつをするちよみ。南は日下部から渡されたちよみへの手紙を読み上げる。「命はひとつ、その命をかけて、お前たちだけにしかつかめない幸せをつかみとれ」千次の暖かい言葉に、ちよみは涙の涙が溢れ出す……。
そして、三年後 ―― 東都大学のエースとなった南は、ポケットを縫いつけたユニフォームで走っている。もちろん、ポケットの中にはちよみの姿が。ちよみは南家で、通信書道教室を開いていた。麗花は医大生として、大原はテレビ局のADとしてそれぞれの道を進んでいる。「本当はこれって反則だよね?」走る南のポケットの中で微笑むちよみで……。(完)
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